母ウオッカの良血、タニノフランケルが新潟芝1800mでデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2017年08月07日 18:00

M.デムーロを背に追われてしっかりと伸びたタニノフランケル(撮影:井内利彰)

 今週が終了すれば、2回開催の新潟競馬と小倉競馬が折り返し。昨年の2回小倉5日目と6日目は今年と同じ番組だったが、ダート1000mが14頭、芝1200mが17頭とかなりの頭数が出走してきた。しかし、今年は落ち着いた頭数になりそう。

 大怪我で戦列を離れていた三浦皇成騎手が今週から復帰。ここでは取り上げなかったが、8月13日(日)札幌芝1800mに出走予定のラティーノヒート(栗東・宮本博厩舎)に騎乗予定。栗東ではしっかりした動きを見せていただけに、楽しみな1頭ではないだろうか。

【8月12日(土) 新潟芝1800m】

タニノフランケル(牡、父Frankel、母ウオッカ、栗東・角居勝彦厩舎)

 netkeiba.comのPOG指名馬ランキングでも4位と人気。母ウオッカの現役時代の人気を考えれば当然かも知れない。まして、ひとつ上の半姉タニノアーバンシーがデビューから12戦、すべて掲示板に載る走りを見せている点からも、父がFrankelという点からも人気を集める要素は揃っている。

 その期待に応える可能性が高いと感じさせてくれたのが、8月2日のCWコースでの追い切り。レースでも騎乗予定のM.デムーロ騎手が跨っていたが、追われてしっかりと伸びて、ラスト1Fが11秒台をマーク。新馬向きの素軽さもあり、新潟の広い馬場でどんな走りを見せてくれるか楽しみ。

【8月13日(日) 新潟芝1600m】

ブラックジルベルト(牡、父ノヴェリスト、母ラッシュライフ、栗東・安田隆行厩舎)

 半兄に2016年新潟記念など、芝で6勝を挙げているアデイインザライフ(父ディープインパクト)がいる血統。安田隆行調教師に毎日のように取材している中で、デビュー時期は秋の阪神くらいと聞いていた馬だが、先週の追い切りをきっかけにそのスケジュールに変更が出そうな感じ。

 8月2日のCWコース。鮫島克駿騎手(レースの鞍上は未定)が跨って、ウォーターラボを追走する内容だったが、楽な手応えで内から追い抜いていった。その時計は6F80.3秒。1ヶ月先に予定していたデビュー戦を見直して当然と思われる動きと時計。「まだ緩さはあるので、追い切りの様子を見ながら」と確定ではないものの、今週の最終追い切りでGOサインが出れば、当然有力視される1頭になるだろう。

【8月12日(土) 小倉ダート1000m】

ヒロシゲゴールド(牡、父サウスヴィグラス、母エフテーストライク、栗東・北出成人厩舎)

 母が現役時代に芝で3勝を挙げたこともあり「この馬も芝で通用するスピードを持っていそう」ということだったが、父が圧倒的にダートで良績を残すサウスヴィグラス。その点を考慮されて、この番組でのデビュー予定となった。

 早い時期から追い切りで動いており、7月26日の栗東坂路では4F53.2秒、1F12.4秒と新馬として水準以上の時計をマーク。また8月2日はCWコースで3歳未勝利を追いかけて、きっちり先着。6F83.7秒とトラック馬場でもしっかり動けた。ゲートも試験時は速かっただけに、そのスタートにも注目してみたい。

【8月13日(日) 小倉芝1200m】

スーサンドン(牡、父フサイチセブン、母グランジョイ、栗東・岩元市三厩舎)

 半兄スーサンジョイ(父エンパイアメーカー)はダートで7勝を挙げているが、前走中京記念では7着と健闘している。父フサイチセブンの産駒は昨年から血統登録されているが、本馬がJRAでの最初のデビューとなりそう。

 入厩時から馬っぷりの良さが目立つ1頭ではあったが、動かしてもしっかり走れるタイプ。8月4日のCWコースではレースでも騎乗予定の和田竜二騎手が跨って、併せた相手の新馬をぶっちぎる動き。時計は6F81.1秒、終いは1F12.4秒。時計が出たことで、人気するかも知れないが、それにきっちり応える結果を出してくれそうなタイプ。

(取材・写真:井内利彰)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。