25日、中山競馬場で行われた日経賞(GII、芝2500m)は、横山典弘騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝180円)リンカーン(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)が中団追走から直線抜け出し、最後方から追い込んだ6番人気ストラタジェムを1.1/4馬身抑えて優勝した。勝ちタイムは2分33秒0(良)。さらにクビ差の3着には8番人気ブルートルネードが入った。
勝ったリンカーンは、父サンデーサイレンス、母は97年4歳牝馬特別・東(GII)3着、98年府中牝馬S(GIII)2着のグレースアドマイヤ(その父トニービン)という血統。全妹に04年のフローラS、ローズS(共にGII)で2着に入ったグローリアスデイズ、伯父に96年の日本ダービー(GI)を制したフサイチコンコルド(父Caerleon)、叔父に01年京成杯(GIII)優勝のボーンキング(父サンデーサイレンス)がいる。デビュー3戦目で初勝利を挙げると、03年すみれS(OP)まで3連勝を飾り日本ダービーに出走(8着)。菊花賞、有馬記念(共にGI)で連続2着と好走し、翌04年阪神大賞典(GII)で重賞初制覇を果たした。その後も古馬中長距離戦線で活躍を見せ、前走の05年有馬記念も3着と健闘した。通算成績21戦6勝(重賞3勝)。
鞍上の横山典弘騎手はキストゥヘヴンで制したフラワーC(GIII)に続く2週連続のJRA重賞制覇で、今年のJRA重賞2勝目(通算86勝目)。管理する音無秀孝調教師はカンパニーで制した05年京阪杯(GIII)以来のJRA重賞通算17勝目となった。