「凱旋門賞・仏G1」(1日、
シャンティイ)
課題が改めて浮き彫りとなった。日本から参戦した
サトノダイヤモンドは15着に惨敗。10段階で5番目に水分を含んだ重い馬場(ペネトロ
メーター=馬場硬度計測器で3・6)に苦しみ、本来の実力を出し切れずに終わった。
自身にとっても遠く、険しいVへの道。10度目の参戦となったルメールがストレートに感想を伝える。「きょうは馬場が悪かった。それを知っていたから自信は…」と手を下の方へ向けた。前半のレースに騎乗し、タフな馬場は把握済み。「日本は雨が降ったら軟らかくなるけど、深くはない。(欧州とは)全然違う」と分析した。
「悪い馬場では(日本と)同じ馬ではない」と
サトノダイヤモンドのパフォーマンスを出せずじまい。昨年の
マカヒキ14着とは違い、今年は持ち味を完全に消されている。「(芝適性は)こっちに来てみないと分からないね。日本でこういう馬場はない。(父が)モンズーンとか、
ガリレオがいいのかな」と血統面も敗因のひとつに挙げた。