エイダン・オブライエン調教師、平地G1年間最多勝記録に並ぶ

2017年10月23日 11:30

エイダン・オブライエン調教師(撮影:高橋正和)

 21日に英国のアスコット競馬場で行われたG1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズ(芝11F211y)は、ハイドレンジア(牝3、父ガリレオ)が優勝。同馬を管理するエイダン・オブライエン調教師にとって、これが今季25度目のG1制覇となり、2003年にアメリカのボビー・フランケル調教師が作った調教師平地G1年間最多勝記録に肩を並べた。

 今年春、G1愛二千ギニー(芝8F)3着、G1コロネーションS(7F213y)3着など、3歳牝馬限定の1マイルのG1で惜敗を続けた後、9月に古馬混合のG1メイトロンS(芝8F)でG1初制覇を果たしていたのがハイドレンジアだ。続いて出走した前走のG1オペラ賞(芝2000m)でも2着に好走し、2000mまではこなせることを証明していたが、12ハロン路線に挑むのはこのレースが初めてで、スタミナ面での不安があったことから、ここは、前走G1ヴェルメイユ賞(芝2400m)快勝のバティール(牝5、父ドウバウィ、2.75倍の1番人気)、昨年のこのレースの勝ち馬ジャーニー(牝5、父ドゥバウィ、4.5倍の2番人気)に続く、3番人気(5.0倍)に甘んじた。

 そんな中、戦前から「現在のハイドレンジアなら、距離は大丈夫」と言明していたのがオブライエン師で、その言葉通り、ハイドレンジアは中団から直線で力強く伸び、2着バティールに2馬身差をつける完勝。オブライエン師の目の確かさが改めて証明されることになった。

 欧州ではシーズン終了までに、28日にドンカスターで行われるG1レイシングポストトロフィーをはじめ、5つのG1の開催が予定されている他、北米のブリーダーズCにもオブライエン厩舎から複数の管理馬が遠征する予定で、G1・26勝目という新記録達成が確実視されている。

(文:合田直弘)

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