馬なりで好時計をマークしているヴィブロス(写真最奥、撮影:井内利彰)
今年のドバイターフを勝ったヴィブロス(栗東・友道康夫厩舎)。秋の始動は府中牝馬Sで2着。434キロの馬体重は中山記念出走時の424キロから10キロ増えていたが、これは成長分だろう。この中間はエリザベス女王杯(11月12日・京都芝2200m)に向けて順調。今朝2日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
CWコースで藤岡康太騎手(レースはC.ルメール騎手)が跨っての3頭併せ。ジェニシスが先行して、それをワグネリアンが追走し、それらを最後方から見ての道中。ジェニシスが6F標識の地点でかなり前に行っていたので、後ろの2頭は少しラップを速めて、その差を詰めていく。
その分、ラップが少しちぐはぐにはなったが、これで折り合いを欠くようなことがないのがヴィブロス。しっかりと脚をためて最後の直線に向くと、3頭の最内からワグネリアンと馬体を併せてゴールへ。最後は僅かに前へ出て先着した。
時計は6F79.8〜5F65.8〜4F51.4〜3F37.3〜1F11.9秒。これをほぼ馬なりでマークするあたりはさすがだし、ひと叩きして動きも良化している。中間の栗東坂路での時計は遅いが、この追い切りで一気にスイッチが入ったはず。あとは無事に最終追い切りを迎えるだけといったところだろう。
(取材・写真:井内利彰)