東京スポーツ杯2歳Sに向けて1週前追い切りを行ったワグネリアン(写真奥・撮影:井内利彰)
新馬、野路菊Sと連勝中の
ワグネリアン(栗東・友道康夫厩舎)。前走後は放牧に出されて、10月18日にノーザンFしがらきから帰厩。次走予定の東京スポーツ杯2歳S(11月18日・東京芝1800m)に向けて順調に調教を進めている。
今朝8日の1週前追い切りは福永祐一騎手が騎乗。
リッチーリッチーを追走するCWコースでの併せ馬だったが、前半のラップは少し遅め。しかし、行きたがるような素振りはないし、水分を含んだウッドチップでもきれいなフットワークでしっかり
スピードに乗っていく走り。
最後の直線は内から前を射程に入れたが、ラスト240mほどのところで1馬身ほど後ろ。ここで軽く仕掛けられると、一気に伸びて、30mほど進んだだけで相手を2馬身は突き放した。この一瞬の加速力は戦うごとに磨かれており、追い切りで見せた動きは今回が一番。
時計は6F83.1〜5F68.0〜4F53.4〜3F39.2〜1F12.4秒と数字は平凡。しかし数字からは伝わらない凄さがこの馬の本当の凄さ。初めての東京競馬場でどんな走りを見せてくれるか、レースまで1週間以上があるが、今から楽しみで仕方ない。
(取材・写真:井内利彰)