渡豪する坂井瑠星騎手、園田競馬場で国内ラスト騎乗

2017年11月15日 20:20

坂井瑠星騎手を「あたりが柔らかいですね」と評価した田中一巧調教師(撮影:大恵陽子)

 ヤングジョッキーズシリーズ(以下、YJS)トライアルラウンドを終えて、また一人の若者がオーストラリアへ修行に出る。

 すでに報道の通り今月16日より約半年の予定でオーストラリアに渡る坂井瑠星騎手。15日、園田競馬場でのYJSが国内ラスト騎乗となった。

「今は楽しみと不安が半々ですね。ここに向けて英会話もしっかり練習してきたので、何とか聞き取れるといいですね」

 20歳の騎手は、まだ見ぬ世界へ期待を膨らませた。そんな彼をこの日、園田競馬場で見守る調教師が二人いた。

 一人は、父・英光騎手(大井)と騎手時代の同期である新子雅司調教師。そしてもう一人は今年8月〜9月に栗東・矢作芳人厩舎で研修を受けた田中一巧調教師だ。両調教師とも坂井騎手がYJSで園田に来ることを楽しみにしており、乗り馬を用意していた(田中一巧師は開業前のため、父・範雄厩舎の管理馬)。

 園田初騎乗となった5Rプンメリン(田中範厩舎)では3番手外からレースを進めると直線で抜け出し、いきなり勝利を挙げた。見守った田中一巧師は「あたりが柔らかいですね」と目尻を下げた。

 続く6Rエンターティナー(新子厩舎)は内でロスなくレースをしたが3着で、YJSも11着、10着とその後は未勝利だったが、海外遠征前ラストデーに勝利を挙げることはできた。

「無事に終えられてよかったです。YJSを通じて、もっとレベルアップする必要性を感じました。普段のレースでは予測できないことが起きたりもするので、素早く対応できるようにもなりたいです。

 今から飛行機で東京まで行って、明朝に出国します。オーストラリアでは、それはもう、馬に乗ることが楽しみですね!調教も競馬もスタイルが違うと思うんでね、待ち遠しいです」

 netkeiba.comでは渡豪中のコラムを掲載予定。オーストラリアでの充実した日々の便りを楽しみに待ちたい。

(取材・文・写真:大恵陽子)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。