【万哲の馬場予報】ジャパンC(東京芝)「速い時計への適応力が問われる舞台」

2017年11月25日 20:00

乱ペースにならない限りは後方からの外差しは厳しい

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【ジャパンC(東京芝の傾向)】
 土曜の東京は芝が良、ダートは稍重で終日実施。芝は3〜4角や直線の内ラチ沿いを中心に傷みが進み、外差し傾向が進むと思いきや、土曜に限れば「先行馬有利、内有利」に主導した。土曜は芝のレースは6鞍施行。勝ち馬の最終4角位置は「2番手、4番手、3番手、5番手、4番手、2番手」。芝が薄く見える内ラチ沿いが実は走りやすく、そう簡単には止まらない。

 メイン11R・キャピタルSの1着ダイワキャグニー、2着サトノアレスはともに馬群で脚を温存し、極端に外に出さず、さばいて抜け出した。勝ち時計1分32秒6はキャピタルSの過去10年では、12年ヤマニンウイスカー(1分32秒1=逃げ切り勝ち)に次ぐNo.2の好時計。この年のジャパンCはジェンティルドンナ(当時3歳)が2分23秒1の好時計V。時計の出方だけ見れば、13〜16年の過去4年より明らかに速く、春シーズンとは芝状況は異なるが「高速馬場」といってもいい。古馬500万下の7Rを勝ったコルコバードが2分25秒0。

 このまま好天が続けば、ジャパンCは「2分23秒台」は楽に出る。速い時計への適応力が問われる舞台だ。上がり3Fも速い時計が出ており、乱ペースにならない限りは後方からの外差しは厳しい。日曜も「内寄り&先行馬主体」で推移しそうだ。この馬場状況で注意すべきはイン差しを狙う馬も出てくる点。15年2着ラストインパクトのような内浮上=伏兵台頭は少しだけ考えておきたい。

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