先週は注目のダノンマジェスティ、ルタンメルヴェイユなどがデビュー戦を快勝した。
今週は平日の28日(木)と変則開催となり、これまでに例のないメイクデビューとなりそうだ。年内最後の新馬勝ちを飾るのはどの馬か。
◆シュネッラー(牝、父オルフェーヴル、母ロイヤルインパクト、美浦・奥村武厩舎)
ディープインパクト産駒の母はダートで4勝した。いとこに函館2歳S2着のジョイフルスマイルがおり、一族からはNHKマイルC2着のトーヨーデヘアが出ている。父、母の父ともに3冠馬。配合的にはサンデーサイレンス3×3のクロスがある。「シュッとした脚を使えそうなタイプです」と奥村武調教師。12月28日、中山の芝1600mを予定している。
◆マルーンエンブレム(牝、父オルフェーヴル、母ブラックエンブレム、美浦・小島茂之厩舎)
同じく小島茂之厩舎で管理された母は2008年の秋華賞を制した。現5歳の異父兄ブライトエンブレムは札幌2歳Sの勝ち馬。現4歳の異父兄アストラエンブレムもエプソムC2着、新潟記念2着など重賞路線で活躍している。「400キロほどの小柄な牝馬。馬体重の維持がポイントになってくるけど、うちの厩舎にゆかりの血統で素質があるのは確かだと思うし、大事に使っていきたいですね」と小島茂之調教師。12月28日、中山の芝1600mを三浦皇成騎手で予定している。
◆メダリオンモチーフ(牝、父キングカメハメハ、母パーフェクトジョイ、美浦・中舘英二厩舎)
ステイゴールド産駒の母は新馬勝ちを含む5勝を挙げ、阪神牝馬Sでも3着に健闘した。伯父にアルアラン(オグリキャップ記念、ブリーダーズゴールドC)、いとこにオジュウチョウサン(J・GI4勝)、ケイアイチョウサン(ラジオNIKKEI賞)がいる。「乗り込むに連れ、動きやカイバの食いが良くなってきた。いい切れ味がありそう」と中舘英二調教師。12月28日、中山の芝1600mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆レガロデルソル(牝、父キンシャサノキセキ、母フィールマイハート、美浦・矢野英一厩舎)
同じく矢野英一厩舎に所属していた母は新馬勝ちを含む2勝。伯父に2006年の京阪杯を制したアンバージャックがいる。「フットワークがいい。距離的にはマイルにも対応できると思う」と矢野英一調教師。12月28日、中山の芝1600mを柴田善臣騎手で予定している。
※その他、12月28日の芝1600mには11日付けの『関東馬メイクデビュー情報』で取り上げたレジーナドーロ(牝、父キングカメハメハ、母レジネッタ、美浦・堀宣行厩舎)やレッドイリーゼ(牝、父ハーツクライ、母スタイルリスティック、美浦・手塚貴久厩舎)などの有力馬もスタンバイしている。
(取材・文:竹之内元)