23日、東京競馬場で行われたフローラS(3歳牝、GII・芝2000m)は、菊沢隆徳騎手騎乗の10番人気ヤマトマリオン(牝3、栗東・安達昭夫厩舎)が道中は好位を追走、直線しぶとく伸びると、内で粘る8番人気ブロンコーネを1馬身差捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分01秒7(良)。さらにアタマ差の3着には4番人気アクロスザヘイブンが入り、1番人気に支持されたテイエムプリキュアは7着に敗れた。なお、上位3頭にはオークス(GI)への優先出走権が与えられる。
勝ったヤマトマリオンは、父オペラハウス、母はJRA・6勝のヤマトプリティ(その父アンバーシャダイ)という血統。半兄にJRA現3勝を挙げているヤマトスプリンター(牡4、栗東・安達昭夫厩舎、父マヤノトップガン)がいる。05年10月にデビュー、3戦目の未勝利戦(ダート1200m)で初勝利。翌年3歳500万下(ダート1800m)で2勝目を挙げ、重賞初挑戦となったチューリップ賞(GIII)は14着と大敗したが、前走の忘れな草賞(OP)は14番人気ながら5着と好走していた。通算成績8戦3勝(重賞1勝)。
鞍上の菊沢隆徳騎手は、アタゴタイショウで制した02年函館2歳S(GIII)以来のJRA重賞勝利で通算10勝目。管理する安達昭夫調教師はメイショウオスカルで制した05年福島牝馬S(GIII)以来の通算5勝目。なお、オペラハウス産駒は、先週メイショウサムソンが制した皐月賞(GI)に続き2週連続の重賞制覇となった。