京都記念に向けて1週前追い切りを行ったクリンチャー(撮影:井内利彰)
京都記念(2月11日)に向けて、順調に追い切りを消化しているクリンチャー(栗東・宮本博厩舎)。先週の2週前追い切りも当ニュースでお伝えしたが、個人的に思っていた以上に動けたのが先週。そして、今週は藤岡佑介騎手が跨っての追い切りだけに、先週からどんな変化をするか楽しみにしていた。
CWコース。朝一番の混雑した時間帯が終わり、頭数も落ち着いた馬場に単走で入場。向正面へ行くまでの雰囲気は先週と変わりなかったが、6F標識を過ぎたあたりからは、先週は見られなかったリズム感ある走り。一緒に追い切りを見守った担当者、長谷川万人調教助手は「賢い馬なので、ジョッキーが跨ったことでいろいろ察知できるタイプ」と教えてくれた。
前半は少しゆっくりだったが、4コーナーからラップを速めて、最後の直線も鞍上が何もしていないように見えて、しっかりと伸びていた。時計は6F85.1〜5F69.7〜4F54.4〜3F39.3〜1F11.6秒と全体は遅かったが、終いの伸びは秀逸。
未勝利戦以降、ずっと同じコンビだけに、互いが分かり合っている、そんな印象を受ける動きだった。今年の始動戦だけに、フルアクセルというわけにはいかないだろうが、現状でどのくらいのパフォーマンスを見せてくれるか。非常に楽しみな一戦となりそう。
(取材・文:井内利彰)