朝日杯FSの覇者ダノンプレミアムを筆頭に、東スポ杯2歳Sを完勝したワグネリアン、連勝中の勢いが侮れないオブセッションと、例年以上に上位人気を占めそうな馬の実力が拮抗し、百花繚乱の様相を呈している今年の弥生賞。
そんな混戦模様の一戦を、芸能界屈指の相馬眼を有するキャスター・草野仁さんは次のように分析する。
「皐月賞を目指す馬たちが顔を揃えた弥生賞。何といっても注目は、無敗の3頭。朝日杯FSでGIを制し、3連勝中のダノンプレミアム。東スポ杯2歳Sで強い勝ち方を見せ、こちらも3連勝中のワグネリアン。新馬、500万下のシクラメン賞を勝って、2連勝のオブセッション。この3頭が、いずれもディープインパクト産駒のエリートホースというのも興味深い。ほかにもホープフルS2着のジャンダルム、4着のサンリヴァルにも眼を向けるファンも多いことだろう」
と、ディープ産駒3頭によるつばぜり合いを念頭に置きつつも、伏兵のチェックにも余念がない。
とはいえ、その胸中はほとんど“とある1頭”で決まっている様子。
「では、勝つのはどの馬か? 良さそうに思えて、じつは朝日杯FS組はこの10年で勝ったのはサダムパテック1頭だけで意外に苦戦を強いられているのだが、今年のダノンプレミアムは別格だという気がしてならないのだ。
新馬戦で1800mのレースを楽勝し、サウジアラビアロイヤルCをレコード勝ち、朝日杯FSも1600mのレースながら前走の2着馬ステルヴィオとの差をさらに拡げて苦労することなく勝つという強さを見せつけたレースだった。スタートも良く、折り合いも問題なし、そして上がり33秒台の脚を使えるという死角らしい死角のない強さは、現時点では1頭抜けているような印象さえ受ける。
もちろん、これを脅かすとすればワグネリアンとルメール騎乗のオブセッションだが、今、眼前に浮かぶのはダノンプレミアム優勝のシーンである」
草野さんが注目する朝日杯の覇者。果たして、順当に勝ち切って皐月賞へ駒を進めることができるのか、それとも…。春の牡馬クラシック戦線を占う意味でも見逃せない一戦となるはずだ。
実力拮抗の弥生賞に草野仁ら、プロの専門家が鋭く切り込む!