仕上げは入念で、時計の速さ、本数など質と量は休み明けと思えないシュヴァルグラン(写真奥、撮影:井内利彰)
今春は天皇賞・春(4月29日・京都芝3200m)の制覇を最大目標に、前哨戦に大阪杯(4月1日・阪神芝2000m)を選んだ
シュヴァルグラン(栗東・友道康夫厩舎)。しかし、その仕上げは入念で、時計の速さ、本数など質と量は休み明けと思えない。今朝22日は三浦皇成騎手が跨って、CWコースでの1週前追い切りを行っている。
インヴィクタを追走する内容だったが、6F標識で1秒以上の差。その差が3コーナー手前で広がりかけたので、鞍上が軽く促すとしっかり反応して置かれることなくついていく。これも含めて、道中のフットワークは素晴らしい姿勢。そして、最後の直線は内から前へと並んでいった。
追いつくまでは速かったが、そこから一歩前へは出れない感じ。相手が持ったまま、むしろ控え気味に待っていたが、一向に追い抜くことはできない。結局最後まで前へ出ることはなく、ゴールでは同入か少し遅れという態勢だった。
この動きを見れば、休み明けが不安視されるかも知れないが、個人的には全く気にならない。追ったからといって、鋭く伸びるようなタイプではなく、むしろ道中の走りが重要な馬。時計も6F81.6〜5F66.4〜4F51.8〜3F38.1〜1F12.6秒と速いので、しっかりと負荷をかけられている。
(取材・文:井内利彰)