前走惨敗の不安を払拭する素晴らしい動きを見せたグレイル(写真奥、撮影:井内利彰)
新馬、京都2歳Sと連勝するも、共同通信杯は7着に敗れた
グレイル(栗東・野中賢二厩舎)。前走後は一旦放牧へ出されており、3月8日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今朝4日は皐月賞(4月15日・中山芝2000m)に向けた1週前追い切りを行っている。
CWコース、1回目のハローが終了した時間帯に
ベディヴィアとともに入場。鞍上にはレースで初コンビとなる岩田康誠騎手。6F標識の地点で2馬身ほど追走する形だったが、少し行きたがるような素振りを見せていた。
しかし、そこは鞍上がしっかりと抑えて追走。この指示に従って、馬も折り合って追走。徐々にラップは速くなっていったが、置かれるようなことはなく、むしろ走りやすくなった感じで最後の直線へ。
内に進路を選んだが、手応えは楽。相手を交わすのはまだという感じでギリギリまで追い出さずに馬体を併せた状態でラスト1F標識を通過し、最後に追い出されて先着した。時計は6F80.5-5F65.6-4F51.3-3F37.3-1F11.5秒と素晴らしい速さ。今度は連勝したコーナー4つの右回り。決して前走だけで見限ることはできない存在となりそうだ。
(取材・文:井内利彰)