ダイナカール一族のシークレットラン、東京芝1800mでデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2018年06月04日 18:00

 先週から始まった新馬戦はデビュー前から注目されていた良血馬が順当に勝ち上がった印象。特に日曜東京の5Rでデビュー勝ちしたグランアレグリアは1600mで1分33秒台の好タイムと先々期待出来そうな内容だった。

 今週も先週に引き続き東京・阪神でメイクデビューが行われ、有力馬が多数デビューを予定している。

◆アガラス(牡、父ブラックタイド、母ロッシェノワール、美浦・古賀慎明厩舎)

 ブラックホーク産駒の母は芝1600mで2勝。近親にユートピア(南部杯連覇やゴドルフィンマイルなどダート重賞6勝)やアロハドリーム(重賞2勝)がいる。脚長で見栄えがする馬格の持ち主だ。「まだ若い2歳っ子だけど、背が高くて見た目は立派。ストライドが大きいし、いいフットワークをしている。追い切りの動きからも能力は高そうだし、どんな競馬をするか楽しみ」と古賀慎明調教師。6月10日、東京の芝1800mをC.ルメール騎手で予定している。

◆グラナタス(牡、父ロードカナロア、母ガーネットチャーム、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 ファルブラヴ産駒の母はデビュー勝ちを含め、芝1400〜1600mで3勝。叔父にペルシアンナイト(マイルCS)、一族からはゴールドアリュール(フェブラリーSなどダートGI4勝)が出ている。当初は3週目のデビューを検討していたが、仕上がりが順調なことから予定を繰り上げてきた。「小柄だけど、いいスピードがありそうだし、気持ちも前向き。初戦から楽しみ」と鹿戸雄一調教師。6月9日、東京の芝1400mを福永祐一騎手で予定している。

◆シークレットラン(牡、父ダンカーク、母カールファターレ、美浦・田村康仁厩舎)

 2016年のセレクトセールに上場され、取引価格は4212万円。父はアメリカとチリでGIウイナーを出しており、2014年に輸入された。現2歳が日本での初年度産駒となる。母は芝1800mで1勝。いとこに重賞2勝のブレスジャーニー、一族からはダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、ルーラーシップ、ドゥラメンテ、オレハマッテルゼと多数のGIホースが出ている。

「ストライドが大きいわりに軽い走りをするし、いい脚を長く使えそうな感じ。まだ緩いけど、しっかりと乗り込んでいるし、初戦から力は出せると思う」と高木調教助手。6月10日、東京の芝1800mを内田博幸騎手で予定している。

◆フェルシュテルケン(牡、父ダノンシャンティ、母レインボークォーツ、美浦・手塚貴久厩舎)

 2016年のセレクトセールに上場され、取引価格は6696万円。叔父に重賞2勝&皐月賞2着のワールドエース、一族からはジャックルマロワ賞など仏英でGIを3勝したManduroが出ている。「乗り始めてからグンと良くなったし、動きは水準以上。いい切れがありそうだし、距離的には1600mまでが良さそう。調教通りなら初戦から勝ち負けになると思う」と手塚貴久調教師。6月9日、東京の芝1400mをC.ルメール騎手で予定している。

(取材・文:竹之内元)

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