毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【函館スプリントS(函館の芝傾向)】
昨夏開幕週はレコード続出で話題を集めた函館芝コース。土曜は良馬場で終日行われ、どこまで時計が出るかが注目の的だった。函館スプリントSと同じ芝1200m戦は昨年の開幕日同様、3鞍施行。
1R・3歳未勝利戦はケイディーズネイルが逃げ切って、1分9秒1。8R・3歳上500万下は1番人気リナーテが最終4コーナー8番手から伸びて、1分8秒7。11R・HTB杯はモズスーパーフレアが最終4コーナー2番手から伸びて、1分7秒9。
ちなみに昨年も1R、8R、11Rでは全く同じ番組が組まれていた。1R・3歳未勝利戦が1分8秒7、8R・3歳上500万下が1分8秒4、11R・HTB杯が1分7秒6(勝ち馬タマモブリリアン)。各条件で一定して昨年よりは「0秒3〜0秒4」は遅い。
今夏も昨年同様の高速馬場だが、土曜に限れば、昨年の「超」が付く高速ターフまでは至っていない。日曜も引き続き好天予報で土曜より速くなる可能性はある。
昨年の函館スプリントSは逃げたシュウジが前半3F32秒2で飛ばしたため、最終4コーナー5番手から勝ったジューヌエコールのレコード(1分6秒8)を誘発したが、乱ペースにならない限りは絶好の馬場で前&内有利。中団以降に置かれた馬はまず出番はないと見ていい。