22、23年のNAR(地方競馬全国協会)の年度代表馬に輝いた
イグナイター(牡7歳、園田・新子雅司厩舎、父
エスポワールシチー)の引退が決まった。馬主の野田善己氏が10月14日、自身のXで発表した。
野田氏は「いま残ってる力を昨日のレースで出しきってくれたと思います。彼らしい小細工のない勝ちにいく競馬をしての見事な敗戦で
イグナイターも僕も完全燃焼出来ました」とラストランとなった13日の南部杯(10着)を振り返り、「来年からは種牡馬としての戦いに舞台を移します。繋養先については既に決まってますのでまた御報告させていただきます。引退式のほうも園田競馬場にて後日開いていただけます。日程決まれば御報告します」などと投稿した。
同馬は2020年11月にJRAでデビュー。21年3月に南関東へ移籍しその後8月に兵庫へ転入。22年に黒船賞、かきつばた記念(ともにJpn3)でJRA勢を撃破して注目を集め、23年11月に大井競馬場で行われたJBCスプリントでは兵庫所属馬として初のJpn1制覇を成し遂げた。24年にはドバイ・
ゴールデンシャヒーン・G1に出走(5着)し、兵庫の所属馬として初の海外遠征。今年もリヤド・ダートス
プリント・サウジアラビアG2に参戦(11着)した。
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イグナイター 父
エスポワールシチー、母ビ
アンコ(父ウォーニング)。園田・新子雅司厩舎所属の牡7歳。北海道日高町・春木
ファームの生産。通算成績は33戦13勝(うち重賞8勝)。主な勝ち鞍は23年JBCスプリント・Jpn1、23年さきたま杯・Jpn2。馬主は野田善己氏。