降雨による高速化で、前に行く馬は簡単には止まりにくい
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【プロキオンS(中京のダート傾向)】
土曜の中京ダートは不良で始まり、午前11時50分に重に変更。日中は雨が降っていなかったが、最終12R前に小雨が降り出している。雨の影響もあり、速い時計が出た。走りやすく、超高速戦の様相。
土曜のダートのレースは5鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「3番手、4番手、4番手、8番手、1番手」と前有利。
10R・濃尾特別(ダート1800m)は前半5F60秒3と流れたこともあり、9番人気プロスパラスデイズが最終4コーナー8番手に押し上げ一気差し。勝ち時計1分49秒7は古馬1000万条件としては最上級レベル。
12R・3歳上500万下(ダート1200m)は前半3F34秒1で飛ばした1番人気ペルペトゥオが1分10秒3の好時計で逃げ切り勝ち。降雨による高速化で、強い馬が前に行くと簡単には止まらない。
日曜の中京は引き続き雨予報。時計が速く、先行勢が強い傾向が続くのでは? プロキオンSは先行型が多いが、よほどの乱ペースにならない限り、差し馬に厳しい舞台設定か。土曜の時計の出方を見る限り、コースレコード(1分21秒9)を更新する可能性は高い。パワー型のダート馬より、時計対応力がある馬を狙っていきたい。