キンショーユキヒメなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2018年07月26日 12:00

今朝、小倉記念へ向けた追い切りを行ったキンショーユキヒメ(撮影:井内利彰)

 今週の栗東も相変わらずの暑さだが、先週に比べると調教開始時刻の5時はまだ過ごしやすくなった印象。とはいっても、陽が昇るとかなりの気温になるので、体調の管理が難しいのは間違いない。

 人間でもそうだが、汗をかかない方が熱中症になりやすいというのは馬も同じ。そんな兆候を見せ始めている馬もいるだけに、パドックでは発汗がきついのは良しとして、むしろ汗をかいていない馬には注意した方がよいだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 25日。一番時計はウォーターラボ(栗東・安田隆行厩舎)の4F50.2秒。これに次ぐ時計は4F50.8秒なので、先週に比べると4F時計の上位は少し遅い感じもする。ただ、4F目のラップが12秒を切った頭数は5頭。これはかなり多いし、4F目11.7秒のシャワーブーケ(栗東・今野貞一厩舎)は4F52.6秒。ある程度の時計を出しても、終いも伸びるので、これは走りやすい馬場と判断した方がよいだろう。

 そんな馬場ではあるが、アイビスSDに出走予定のナインテイルズ(栗東・中村均厩舎)が素晴らしい伸び。4F52.5秒と全体時計はこの馬にしてはセーブ気味だが、4F目は11.8秒。真一文字に伸びてくるゴール前は迫力十分だし、7歳という年齢を感じさせないフレッシュな動きを見せている。

 26日。一番時計はストロングタイタン(栗東・池江泰寿厩舎)の4F50.6秒。朝一番、開門直後の追い切りだったが、後半2Fが11.6秒、11.7秒と圧巻のラップ。昨年は1番人気で8着に敗れた小倉記念(8月5日・小倉芝2000m)へ出走予定のようだが、調教内容を見るかぎりはそのリベンジ可能と判断したい。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。今週は4F時計を見ると、先週より時計を要する馬場に思えるが、文中にも記したように後半2Fや4F目のラップが速い。よって先週と変わらない状態と判断し、25日、26日とも先週と同じ『-0.3秒』で馬場差を記録している。

【CW/5F66.0秒】
 25日。6F80秒を切る頭数が多く、5F65秒以下はかなりの頭数。散水により、適度なクッションがあって、走りやすい状態を維持している馬場という判断でよいだろう。

 この日は5時35分すぎに故障馬の影響で坂路馬場が閉鎖されており、この時間帯に坂路で追い切り予定だった馬が急遽Cコースで追い切るという対応を行っている。メラナイト(栗東・佐々木晶三厩舎)も坂路からCコースへ切り替えた1頭だが、4F追い切りの動きが絶品。

 時計は4F51.3〜3F36.5〜1F11.8秒。コーナーでも減速せず、スピードに乗ったまま直線へ向いて、最後までしっかり伸びる姿は絶好調を示している。休み明けの前走をひと叩きして、確実に上昇しているのだろう。

 26日。馬場状態は前日と変わりない。朝一番に小倉記念へ向けた追い切りを行ったキンショーユキヒメ(栗東・中村均厩舎)。今年に入って6戦目になるが、調子落ちなど全く感じさせない機敏な走り。前半から飛ばしても、最後までスピードが落ちない動きは、時計にして、6F79.5〜5F63.7〜4F49.2〜3F35.9〜1F11.8秒。2走続けて7着という結果から人気落ちも予想されるが、むしろ馬券的には狙いかも知れない。

 先週の馬場差は19日が「-1.4秒」。19日ほどは速くないにしても、走りやすい馬場であることは間違いない。よって馬場差は25日、26日とも『-1.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は25日に追い切りがそこそこ。馬場状態は先週に続いて走りやすい。よって今週の馬場差は先週と同じ『-0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数はかなり少なくなった。今週の馬場差は25日、26日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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