【小倉2歳S】スプリンターの資質が必要なレース/JRAレース展望

2018年08月30日 06:00

スプリンターとしての素質は高そうなシングルアップ

 かつては将来性に欠ける早熟スプリンターのためのレースというイメージもあったが、最近は必ずしもそうではない。連対馬からホウライアキコ、ベルカント、シュウジ、レーヌミノルと、3歳以降も活躍を続ける馬を輩出しており、スプリンターとして資質の確かさが要求されるようになった。

1.馬格が必要

 昨年2番人気4着のヴァイザーは432kg、一昨年2番人気6着のクインズサリナは434kg、2014年1番人気2着のレオパルディナは412kg、2012年1番人気4着のエーシンセノーテは418kgと、小柄な馬はこのレースでは苦戦している。

2.スピードだけでは勝ち切れない

 逃げ・先行で勝って来た馬が多数を占めるメンバー構成になるが、脚質にかかわらず最近10年間の勝ち馬には「前走の上がり3Fのタイムがメンバー中1位か2位だった」という共通点がある。昨年2番人気4着のヴァイザーは前走で上がり3Fがメンバー中3位、一昨年2番人気6着のクインズサリナはフェニックス賞を完勝しながら上がり3Fが4位だった。

3.圧勝経験が望ましい

 昨年の勝ち馬アサクサゲンキは3戦目での勝ち上がりだったが、未勝利戦を4馬身差で圧勝していた。2着に0.3秒以上の着差をつけて圧勝した経験がなかった馬の勝利は、過去10年では2014年のオーミアリスただ一頭。2016年は該当する馬が1−3着を占めながら、3連複は万馬券になっている。


 シングルアップはフェニックス賞の勝ち馬。例年の小倉2歳Sの勝ち時計に匹敵する優秀なタイムで、しかも馬体重14kg増という余裕残しの仕上げだった。差す競馬も初戦でクリアーしていて競馬ぶりに注文がつかない。まだ時計は詰まりそうで、スプリンターとしての素質は高そうだ。

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