今週の日曜日は、函館競馬場で函館記念(GIII・芝2000m)が行われます。
過去10年の函館記念は4角6番手以内の馬が9勝2着8回3着7回と活躍しています。やはり直線の短い函館競馬場が舞台になりますので、4角である程度の位置につけていることが好走条件になるのでしょう。
ただ、今年はこの傾向がさらに強まるかもしれません。というのも、過去10年の函館記念はすべて7月に行われていますが、今年は6月に前倒し。ここ10年は開催が進み馬場にダメージが蓄積された状態で行われていました。今年は開幕3週目での開催ですし、馬場のコンディションは良好なはずで、それを踏まえると例年以上に前へ行く馬が有利になるかもしれません。
しかし、レース前に4角での位置取りを正確に把握するのは困難です。そこで、ここ10年の函館記念での前走4角別成績を見ていきます。過去10年の函館記念では前走4角6番手以内の馬が4勝2着3回3着9回となっています。この数字自体は物足りなく映るかもしれませんが、複勝回収率は96%と水準以上になっています。複勝回収率が高いということはそれだけ期待値も高いと言えますので、今年の函館記念でも前走4角での位置取りはしっかりとチェックしたいところです。
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ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走4角7番手以下かつ前走で勝ち馬から1.3秒以上の差で負けた馬(ただし、前走GI出走馬は除く)
[0-0-0-14]複勝率0%
該当馬:マイネルモーント
(過去の該当馬:20年レイエンダ2番人気11着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるマイネルモーントが該当しました。
前走4角で6番手以内の馬が高期待値であるというのは先述した通りです。一方、前走4角7番手以下の馬の取り扱いには注意が必要です。
前走4角を7番手以下で通過した馬は6勝2着7回3着1回となっていますが、前走で勝ち馬から1.3秒以上の差をつけられた馬については苦戦する傾向となっていて、馬券に絡んだのは前走がGIだった馬に限られます。GIはハイレベルなメンバーが集まる一戦ですので、そこでの大敗は参考外と考えていいのでしょう。
該当馬に挙げたマイネルモーントの前走はGIIの金鯱賞。前走4角は7番手で勝ち馬には1.3秒の差をつけられてしまっています。過去の傾向からすると大きなマイナスと言えそうですし、大敗直後ということで精神的なダメージも心配されます。
3走前の中山金杯では中団から差して2着に入っていますが、この時は差し有利な展開や馬場だったことが好走の要因。今回のメンバーを見ると先行勢がそれほど多くないですし、開幕3週目の馬場を考えると、中山金杯よりも条件や馬場は厳しくなりそうです。
しかも、今回が函館での初出走。札幌でのレース経験もなく、洋芝で初めてのレースとなりますので、特殊な芝への適性も未知数。人気でも評価する点より不安要素が目に付く印象ですし、配当妙味を考えれば本馬を軽視することも一考したいところです。
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