【万哲の馬場予報】京成杯AH(中山芝)「今年は完全な高速馬場といっていい」

2018年09月08日 17:31

どれだけ切れる脚を使えるかの勝負になる

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【京成杯AH(中山の芝傾向)】
 全国的には天候が不順だが、関東地方は好天に恵まれ、土曜の芝は良馬場で終日開催。11R・紫苑Sを制したノームコアは勝ち時計1分58秒0の紫苑Sレコード(従来は11年カルマートの1分58秒2が最速)。ラブリーデイが中山金杯で記録した1分57秒8のコースレコードにも0秒2差まで迫った。

 馬場のクッション性を高めるエアレーション&シャタリング作業で近年は開幕週でも極端な高速決着にならない年もあったが、今年に限れば完全な「高速馬場」といっていい。

 土曜の芝競走は6鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「10番手、1番手、7番手、7番手、5番手、1番手」。内、外の馬場差がない分、本来は内&前有利の傾向になるはずだが、クッションの利いた馬場を味方に差しも決まっていた。

 近年の秋開催序盤戦は瞬発力の絶対値が問われる。2R・2歳未勝利戦(芝1600m)は展開的には前有利のスローだったが、1番人気ミトロジーが上がり3F33秒7の鬼脚で最終4コーナー10番手から一気。9R・アスター賞(芝1600m)を勝った1番人気グレイシアは同33秒5で4コーナー7番手から一気。

 対照的に最終12R・3歳上500万下(芝1600m)はカリンバが前半3F36秒2の超スローで逃げ切り。これだけ楽に行ければもちろん押し切れるが、最終的にはどれだけ切れる脚を使えるかの勝負になる。

 京成杯AHの過去3年の優勝馬は全て上がり3F最速の馬が差して優勝。日曜も関東地方は天気が崩れる心配は少なく、切れ重視の舞台と考えていい。

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