気性的にも初戦から活躍出来そうなアイワナビリーヴ(撮影:竹之内元)
先週末の新馬戦は、当ニュースに取り上げたリバーシブルレーンとブランクエンドが土曜中山の芝2000mでワンツーフィニッシュを達成。一方、日曜中山の芝1600mではチャーチスクエアがクビ差の2着。単勝1.5倍と断然の支持も頷ける鋭い末脚で追い込み、次走が楽しみな存在だ。
3日間開催の今週は芝・ダート合わせて4鞍のメイクデビューが中山で行われる。初戦から活躍出来そうな馬たちがデビューを予定しており、引き続き目が離せない。
◆アイワナビリーヴ(牝、父ジャスタウェイ、母ワナダンス、美浦・戸田博文厩舎)
母は亜G1・サトゥルニーノJウンスエ大賞(ダート1200m)の勝ち馬。ゲート試験に合格後も在厩で乗り込み、時計以上に軽快な動きを見せている。
「たまに気が入り過ぎるときもあるけど、しっかりとカイバを食べているし、基本的には手が掛からずに調整できています。1週前の追い切りはジョッキーに乗ってもらったけど、わりと利口に走れていました。毎回、稽古では楽に動けているし、気性的にも初戦から楽しみです」と斎藤調教助手。9月15日、中山の芝1600mを田辺裕信騎手で予定している。
◆エレンボーゲン(牝、父ブラックタイド、母ショアー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
3歳上の異父兄イモータル(現1000万下)はサウジアラビアロイヤルC2着、共同通信杯2着など2歳戦から活躍した。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で調整して再入厩。それほど目立つ時計は出していないが、小柄な牝馬で順調に仕上がっている印象だ。
「お兄ちゃんは難しいところがあったみたいだけど、この馬は大丈夫。体形的にも芝の中距離ぐらいが良さそうだし、初戦から動けると思う」と鹿戸雄一調教師。9月16日、中山の芝1800mを三浦皇成騎手で予定している。
◆フォーコーナーズ(牡、父ヴィクトワールピサ、母ツーデイズノーチス、美浦・斎藤誠厩舎)
母はアネモネSの勝ち馬。3歳上の異父姉ワンスインナムーンはオープン特別2勝、スプリンターズS3着など短距離路線で活躍中。2歳上の異父兄ディバインコードも京王杯2歳S3着、アーリントンC3着など2歳戦から活躍している。
「種馬が替わり、お姉ちゃんとは違ったタイプ。大型馬でストライドが大きな走りをするし、短距離向きという感じではない。中距離向きの持久力がありそうなタイプだと思います」と斎藤誠調教師。9月16日、中山の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。
◆リサオブザナイル(牝、父Pioneerof the Nile、母Lisa T. 、美浦・菊沢隆徳厩舎)
2017年のキーンランドセプテンバーイヤリングセール(Session2)に上場され、落札額は35万ドル。母の半兄にケンタッキーダービー馬のSuper Saverがおり、その他にも一族からは米GI馬が出ている。
「ウッドチップコースだとグリップが利きにくいような感じだけど、動こう動こうとする気持ちはある。外国産馬にしては歩様にも柔らかみがあるし、いいスピードがありそう。まずは1200mから使ってみるけど、距離が延びても良さそうだし、いろんな意味で楽しみ」と菊沢隆徳調教師。9月15日、中山のダート1200mを横山典弘騎手で予定している。
(取材・文:竹之内元)