レックススタッドにスタッドインしたレーヴミストラル(提供:株式会社YGGDRASILL)
2015年の青葉賞(GII)、2016年の日経新春杯(GII)に優勝したレーヴミストラル(牡6)が、9月14日に北海道新ひだか町のレックススタッドにスタッドインした。
同馬は8月25日のBSN賞(OP)12着を最後に競走馬登録が抹消されたのち、楽天サラブレッドオークションにおいて、クラブ法人の株式会社YGGオーナーズクラブなどを所有する株式会社YGGDRASILL(ユグドラシル)が落札した。
父キングカメハメハ、母レーヴドスカー、母の父Highest Honor という血統で、半姉に2010年の阪神ジュベナイルF(GI)を含む重賞3勝のレーヴディソール(父アグネスタキオン)、半兄に2009年の青葉賞(GII)を優勝したアプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス)がいる。
「現役時代から血統的にも注目していたこの馬をオークションで目にして、何とかその血を繋げていきたいという気持ちになりました」とYGGDRASILLの担当者は話す。最後は競り合いになったが、熱意が通じたのか無事落札。「血統もさることながら、サンデー系の肌馬が多い中、サンデーサイレンスの血が入っていないというメリットがあると考え、種牡馬として繋養することにしました」(YGGDRASILLの担当者)。
11月には試験交配が行われ、問題がなければ正式に種牡馬の仲間入りとなる。オークション出身ではオルフェーヴルの全弟リヤンドファミユが種牡馬になった例があるが、オークションで落札された馬が種牡馬入りするのはまだ珍しいだけに、レーヴミストラルの今後に注目が集まりそうだ。
(取材・文:佐々木祥恵)