毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【オールカマー(中山の芝傾向)】
土曜の芝は稍重で終日開催。曇の時間帯が長かったため、良馬場に回復しなかった。ただ日曜は好天予報で予想最高気温も28度と高めで良馬場確実。
個人的には内寄りの傷みが進み、土曜は差し優勢に変わると思いきや、完全に見込み違い(反省…)。先週までのBコースから内柵をさらに3m外に設置したCコースに変更し、傷んだ内寄りの傷みも軽減されたのが大きく、内を通る馬の粘りが利いていた。7〜8mの強い南西風(向正面は向かい風)が吹いた開幕週こそ差し馬の台頭も多かったが、先週に続いて内&前が優勢。
芝1600mの5R・2歳新馬戦は中団追走(最終4コーナー7番手)の
ルガールカルムが外から突き抜けたが、これは単勝1.2倍の断然人気が示す通りで能力が明らかに違った。9R・九十九里特別(芝2500m)は2番手追走の
プライムセラーが4コーナー先頭で快勝。
11R・セプテンバーS(芝1200m)は2番人気
モズスーパーフレアが逃げ切り。勝ち時計1分7秒0で、この時点で良馬場相当の時計は出ている。内&外の馬場差が少ない分、力がある先行勢なら残る。
日曜の日中は南東風3〜4mと風はさほど強くなく、レースにさほど影響なさそう。基本的には前有利の舞台設定だが、オールカマーに限れば、先行しそうな
マイネルミラノ、
ミライヘノツバサの現況が微妙。2〜3列目に位置する人気馬の本命戦と見る。