毎日王冠は例年通り「1分45秒台」の速い時計が出る舞台設定
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【毎日王冠(東京の芝傾向)】
金曜までの雨の影響が残り、土曜の芝は稍重でスタート。ただ最高気温が29度と夏並みに高く、芝は急速に乾き、正午前には良馬場に回復。最終12Rまで良馬場で施行された。
6月以来の開催とあって、芝状態は例年の秋開幕週同様に上々だった。土曜は芝競走が5鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「7番手、9番手、7番手、2番手、5番手」。
11R・サウジアラビアロイヤルCを制したグランアレグリアのように早めに好位を確保して上がりもまとめられると、差し馬は太刀打ちできないが、近年の秋開幕週同様、クッションが利いた芝状態で差し馬も届いていた。
午前中はやや時計を要していたが、最終12R・3歳500万下(芝1800m)を制したアモーレミオの勝ち時計が1分47秒0。
日曜は予想最高気温30度と引き続き高く、同じ良馬場でも土曜より一段乾いたコンディションが予想される。毎日王冠は例年通りに「1分45秒台」の速い時計が出る舞台設定。昨年の毎日王冠勝ち馬リアルスティールが上がり3F32秒8、2着サトノアラジンが同32秒6。瞬発力が何よりも問われる。