【アルテミスS】後のGIホース多数の出世レース/JRAレース展望

2018年10月25日 06:00

前走、牡馬の素質馬相手に6馬身差圧勝したエールヴォア

 創設から今年で7年目とまだまだ歴史は浅いが、過去の連対馬からアユサン、レッツゴードンキ、メジャーエンブレム、ラッキーライラックと、後のGIホースを多数輩出している。阪神JFとのつながりという意味では、翌週のファンタジーSを凌駕して、いまや最重要ステップレースになりつつある。

1.中距離タイプの種牡馬に注目

 2015年に12番人気で大穴を開けたデンコウアンジュはメイショウサムソン産駒で、2014年9番人気で快勝したココロノアイはステイゴールド産駒。昨年のラッキーライラックの父オルフェーヴル、一昨年のリスグラシューの父ハーツクライも中距離志向が強い種牡馬だ。この時期の2歳牝馬にとって、東京マイルはタフな条件であり、マイルより長い距離に適性がある種牡馬の産駒が好走しやすい。

2.差し・追い込み馬優勢

 過去6年で差し・追い込み馬が4勝。マクリで早め先頭から押し切った2014年の勝ち馬ココロノアイも含めて、過去の勝ち馬はすべて、それまでに差す競馬で結果を出していた。逃げたメジャーエンブレムが2着に敗れた2015年が示すとおり、逃げ・先行一辺倒の馬では勝ち切ることが難しい。

3.キャリアは関係ない

 最近4年間は初勝利直後の馬が勝利している。一昨年はサフラン賞勝ちのトーホウアイレスが3番人気で12着、2015年はアスター賞勝ちのメジャーエンブレム、2014年は札幌2歳S3着のレッツゴードンキがいずれも1番人気に支持されながら、未勝利を勝って臨んだ馬に敗れている。キャリアよりも素質を重視すべきレース。


 エールヴォアは前走の未勝利戦を、牡馬の素質馬を相手に6馬身差の圧勝。牝馬離れした馬格に恵まれており、粗削りながら長く脚を使える。父はヴィクトワールピサで近親にドリームパスポートやショウナンパンドラがいて、オークスでも期待できそうな血統背景の持ち主。スタミナが問われるこの舞台には持って来いだ。

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