チャンピオンズCのトライアルだが、本番との関連性は高くない。2015年にノンコノユメがここを勝ってチャンピオンズCでも2着したことがあったが、武蔵野S組のチャンピオンズCでの3着以内はこの一例のみだ。今年はJBCが中央開催で有力馬がそちらに集中した影響もあって、例年以上に手薄なメンバー構成で行われることになりそうだ。
1.東京マイルのスピード勝負
過去10年で勝ち時計が1分36秒以下だったことが8回。ダート重賞で屈指のスピードレースである。2013年の勝ち馬ベルシャザールは、芝のスプリングSで2着、ダービーで3着の実績があった。かつてはクロフネやサイレントディールが初ダートでこのレースを制した歴史もある。また、2012年3着のダノンカモン、2010年3着のブラボーデイジーは、前走で芝の重賞を使われていた。
2.サンデーサイレンス系が不振
過去10年の勝ち馬で、父がサンデーサイレンス系の種牡馬だった馬は皆無で、2着も2頭にとどまる。昨年は1番人気のサンライズノヴァ(父ゴールドアリュール)が12着、2014年は2番人気のレッドアルヴィス(父ゴールドアリュール)が6着、2013年は2番人気のゴールスキー(父ネオユニヴァース)が4着、2012年も2番人気のナムラビクター(父ゼンノロブロイ)が15着と、サンデーサイレンス系の人気馬はほとんどが苦戦を強いられている。
3.人気馬はあてにならない
過去10年で、1番人気は2勝して2着2回と信頼度はもうひとつ。2、3番人気の連対も合計で3回にとどまる。単勝オッズ10倍以上の馬が6勝と、人気のマークから外れた馬が毎年のように激走を続けていて、人気馬のハードルは高くない。
クルーガーは6歳だが、休養期間が長かったため馬はまだフレッシュだ。年頭の京都金杯で2着しているように能力の衰えも見られない。ダートでは2歳時に2戦して1勝(2着1回)しただけだが、未勝利戦で2着に負かした相手がアポロケンタッキーだった。久々のダートで好走を期待したい。