南関東牝馬クラシック・桜花賞を優勝したスターインパルス(撮影:高橋華代子)
2017年の南関東牝馬クラシック一冠目・桜花賞を優勝したスターインパルス(浦和・小久保智厩舎)が、現役を引退し繁殖入りすることになった。父はサウスヴィグラス、母はコパノジャーノー、母父がエリシオ。全姉には南関東7勝のタイヨウガデテキタ、叔父には全日本2歳優駿など重賞5勝を挙げたプライドキムという血統の4歳牝馬。
地元の浦和競馬場で行われた桜花賞は、石崎駿騎手とコンビを組み、持ち前のスピードを発揮し先手を取ると、勝負所からさらに後続を突き放していき、2着馬に4馬身差をつける圧勝だった。
南関東にとどまらず全国を舞台にし、2016年には水沢競馬場のプリンセスカップ、2017年には名古屋競馬場の秋桜賞も制するなど重賞は3勝、通算成績は17戦6勝2着2回3着1回。
今後はアジュディミツオーなどの生産でもお馴染みの藤川ファーム(新ひだか町)で繁殖生活に入ることになり、すでに新生活を送り始めている。クラシック母子制覇を夢見ながら……スターインパルス、お疲れ様でした。
「自分のスピードに体が耐えられない感じのところがあって、スタッフたちはかなり苦労してきたと思います。そういう中でも、地元の桜花賞を勝てたのもいい思い出ですし、スピードと能力の高さは相当なものだったと感じています。無事に繁殖に行けてよかったです。丈夫な仔を生んで欲しいですね」(小久保調教師)
(取材・文:高橋華代子)