サンライズソアなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2018年11月22日 12:40

チャンピオンズCに向け、期待できる走りを見せたサンライズソア(写真奥、撮影:井内利彰)

 今週の栗東トレセンは21日まで好天だったが、22日は朝から雨。基本的には小降りだったが、少し雨粒の大きな時間帯もあった。とはいえ、ウッドチップ馬場に影響を与えるほどの降水量ではなかったように思える。

 気温は20日の調教開始前が4℃。21日も同様に冷えたが、22日は雨が降ったこともあり、調教開始前が9℃。ただ、明日以降は冷え込みが厳しくなるということなので、そのあたりは競走馬にも影響が出てくるかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 11月21日。一番時計はキタサンデイジー(栗東・梅田智之厩舎)の4F50.1秒。ラップは1F目13.3秒の後、2F目以降は12秒前半を刻んでおり、一旦スピードに乗ると簡単に止まらないという走りだった。他も好時計を見ても、同じラップの踏み方をしており、先週よりは走りやすい馬場という認識でよいだろう。

 とはいえ、京阪杯(11月25日・京都芝1200m)に出走予定のアンヴァルは追い切った時間が10時すぎ。2回目のハローも終了して、かなり踏み荒らされている馬場を4F52.6秒、2F24.4秒、1F12.1秒という加速ラップで駆け上がってきた。2歳時も芝1200mを使い続けることで安定した結果を残していたが、今のその戦績が追い切りでの動きにも繋がっているように思える。

 11月22日。一番時計は4F50.3秒のハイブログ(栗東・森秀行厩舎)。このラップも前日の一番時計同様、1F目に13秒台、2F目以降12秒台前半というラップなので、馬場状態には全く差がないといってよい。

 先週の馬場差は「±0.0秒」。今週も時計の出方は先週とほぼ同じ状態で、基準時計とほぼ同じといってよいだろう。よって今週の馬場差も『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 21日。朝からジャパンカップの最終追い切りが行われたこともあり、かなり速い時計が出ている印象。時間が経つにつれて、少し時計を要する状態にはなってきたが、それでも基準時計よりは速いといった感じだった。

 22日。馬場状態としては前日とほぼ変わりない。チャンピオンズC(12月2日・中京ダート1800m)の出走を予定しているインカンテーション(栗東・羽月友彦厩舎)がスズカチャンプとの併せ馬を行っている。

 前走時も併せ馬では動きが目立たなかったが、レースで結果が出なかったことを思うと、やはり併せ馬での動きは重要なタイプ。それだけに追走して、最後はきっちり先着することを期待したが、追い出されてからの伸びはさほど。時計も6F84.2〜5F67.5〜4F52.4〜3F38.5〜1F12.5秒と速いわけではなく、個人的には物足りない印象が残った。

 逆に勢いを感じる動きはサンライズソア(栗東・河内洋厩舎)。こちらもチャンピオンズCの1週前追い切りだったが、併せ馬を先行して、きっちり先着。追いかけてくる相手に並ばせることなく、最後まで楽な手応えだった。

 時計は6F80.9〜5F66.2〜4F52.1〜3F38.0〜1F13.0秒。最後の数字が遅いのは、相手が追いついてこなかったことで、少し流していたこともある。やはり自分のリズムで走れば、簡単に止まることはないだろう。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週も乗り手によっては、ウッドチップの状態が良くないと聞くこともあったが、時計を見てみるとさほどでもない。よって、今週の馬場差も先週と同じく『-0.5秒』で21日、22日とも記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は21日に新馬、22日は別ニュースでお伝えしたマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎)が時計を出している。馬場状態は先週までの変わりない。よって馬場差は21日、22日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場に関して、先週とほぼ同じ30頭超え。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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