20日、旭川競馬場で行われた星雲賞(3歳上、ダート1600m、1着賞金200万円)は、山口竜一騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝120円)ジンクライシス(牡5、北海道・堂山芳則厩舎)が、道中好位追走から直線楽に抜け出し、2番人気タイギャラントに4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分38秒5(不良)のレコードタイム。さらに4馬身差の3着には6番人気ビーファイターが入った。
勝ったジンクライシスは、父Subordination、母デアリングヴァース(その父Opening Verse)という血統の米国産馬。03年11月に美浦・土田稔厩舎からデビューし、2戦目で初勝利。その後は3着以下のない堅実なレースぶりで3勝を挙げ、3歳馬ながら挑戦した04年ジャパンCダート(GI)でも3着に好走した。しかし05年以降は勝ち切れないレースが続き、06年マーチS(GIII-10着)を最後に北海道・堂山芳則厩舎へ移籍。移籍初戦となった前々走の赤レンガ記念で1年半ぶりの勝利を飾ったが、前走のステイヤーズCは3着に敗れていた。通算成績22戦6勝(うち地方3戦2勝、重賞2勝)。