万全の乗り込み量、ここまで待って乗り込んだサトノミレニアムが始動/関東馬メイクデビュー情報

2018年12月03日 18:00

体と気持ちのバランスが取れているサトノミレニアム(撮影:竹之内元)

 先週の新馬戦は中山の芝1200mでキースネリスが10馬身差の勝利、半兄にウッドワードSを制したYoshidaを持つシェドゥーヴルが直線ヨレながらも勝利、フォッサマグナは1倍台の人気に応えて初陣を飾った。

 今週は2歳牝馬GIが行われるが、近親に多数の活躍馬がいる2歳馬が続々とデビューを控えており、引き続き目が離せない。

◆エレベル(牝、父ディープインパクト、母オンヴェラ、美浦・中舘英二厩舎)

 母はフランスで1勝、G1・マルセルブサック賞2着やG3・ヴァントー賞2着など重賞でも活躍した。祖母のKarmifiraは仏1000ギニーの2着馬。産駒の成績は案外だが、ディープインパクトと2度目の配合に期待の高さが示されている。「小柄だけど、走りが軽くて背中もいい。もう少し馬体が成長してほしいところがあるけど、追い切りでは十分に動く。ディープの仔で血統的にも期待の1頭です」と中舘英二調教師。12月8日、中山の芝1600m(牝馬)を横山典弘騎手で予定している。

◆サトノミレニアム(牡、父ノヴェリスト、母オルトリンデ、美浦・木村哲也厩舎)

 ダンスインザダーク産駒の母は芝1400-1600mで3勝した。叔父に通算4勝を挙げ、5歳の春にオープン入りしたサンライズブレットがいる。当初は東京開催中のデビューも考えていたが、ここまで待って乗り込んだ。十分に調教を積んでおり、ひと追い毎に時計も詰めてきている。「まだ走り方に雑なところがあるけど、少しずつ体と気持ちのバランスが整ってきた。脚長の大型馬だし、ゆったりと走れるような距離が合いそう。うまく中山のコース形態に対応できるかが課題になると思います」と木村哲也調教師。12月9日、中山の芝1800mを予定している。

◆ミスマリア(牝、父ハーツクライ、母カレドニアレディ、美浦・栗田徹厩舎)

 2017年のセレクトセールに上場され、取引価格は3348万円。母はイギリスで3勝、芝5F6YのG3を勝っている。本馬が初子。牝系を遡るとアフォード(OP2勝)やコスモインペリアル(OP2勝)の名がある。「ここに来て良くなっている。ハーツクライ産駒らしく、トビが大きくて切れもありそう。よく動けているし、いいモノを持っていると思います」と栗田徹調教師。12月8日、中山の芝1600m(牝馬)を田辺裕信騎手で予定している。

◆ジャパンスウェプト(牡、父スウェプトオーヴァーボード、母ドルチェメンテ、美浦・古賀慎明厩舎)

 今年の千葉サラブレッドセールに上場され、取引価格は5400万円。上場馬の中で2番目の高値がついた。近親にはノンコノユメ、ハーツクライなどの活躍馬がいる。追い切りの本数は多くないが、牧場でも乗り込んできており、仕上げは順調に進んでいるようだ。12月8日、中山のダート1200mを予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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