暮れの中山マイルの牝馬限定戦として親しまれていたオープン特別が、2015年から重賞に
リニューアル。同時に、愛知杯の施行時期が年明けに繰り下げられて、12月の牝馬の目標レースとしての位置付けが明確になった。
1.重賞実績が必要
重賞昇格初年度の2015年の勝ち馬
シングウィズジョイは、11番人気の人気薄だったが、4走前にはフ
ローラSを制していた。2016年の勝ち馬
マジックタイムはダービー卿CTの勝ち馬で、2017年の勝ち馬
ミスパンテールにはチューリップ賞で
ソウルスターリングの2着した実績があった。
2.若い馬が中心
重賞昇格以降の3年間で5歳以上の連対は2016年の
マジックタイム1頭だけ。3歳馬が2勝、4歳馬が2着3回と、3・4歳馬以外は勝ち負けにかかりにくくなっている。若い馬有利の傾向はオープン特別時代からあったが、それがより一層強まっている印象だ。
3.ロベルト系に注目
2015年の勝ち馬
シングウィズジョイと2017年の勝ち馬
ミスパンテールは、いずれも母の父がシンボリクリスエスで、2016年の勝ち馬
マジックタイムは母の父がブライアンズタイム。また、2016年3着の
カフェブリリアントは父がブライアンズタイムだった。重賞昇格後は、父か母父にロベルト系の種牡馬を持った馬の好走が目立つ。
現時点では除外対象だが、
ベルーガに注目したい。2歳時に新馬・ファンタジーSを連勝して、牝馬クラシックの主役の一頭と期待された。骨折のため休養を余儀なくされたが、復帰戦の信越Sで3着と、能力が失われていないことが確認できた。母父のクリスエスはシンボリクリスエスの父。マイル戦は未経験だが、終い重点で乗り込まれている栗東坂路の動きを見れば、充分に対応できそうだ。
次点に
プリモシーン。古馬相手に今夏の関屋記念を勝利。中山マイルでもフェアリーS勝ちがあり、ベストのマイル戦に戻れば主力の扱いは当然だろう。