平成最後の開催となる第63回有馬記念まであと1週間となった。今年のファン投票1位は
レイデオロ。昨年のダービー馬で、今年の春は未勝利に終わったが、この秋は中山のオールカマー(GII)、東京の天皇賞・秋(GI)を連勝し、ルメール騎手で出走予定だ。
レイデオロが有馬記念も勝てるのかどうか、血統予想でお馴染み、亀谷敬正氏を直撃した。
【1:母父は有馬記念を連覇】
レイデオロの母父はシンボリクリスエス。2002年、2003年の有馬記念を連覇。とくに引退レースとなった4歳の有馬記念のパフォーマンスは圧巻。2着のリンカーンに9馬身差をつける圧勝。勝ち時計も当時のレコードタイム。有馬記念はボールドルーラーを持つ馬に相性が良いレース。シンボリクリスエスも、母父がボールドルーラー系の種牡馬だった。
【2:父は適性高い系統】
父キングカメハメハはキングマンボ系。人気薄での激走が目立つ。14年9人気で2着した
トゥザワールド、11年7人気で2着だった
エイシンフラッシュ、9人気3着の
トゥザグローリーはいずれもキングマンボ系。2001年に13人気で2着に走ったアメリカンボスも同様。
レイデオロは人気での出走にはなるだろうが、人気薄で走る馬が多いのは、キングマンボ系が当レースで近走以上に走ることが多いから。当レースに適性が高い父系ではある。
【3:牝系の
ウインドインハーヘアがカギに】
牝系は
ウインドインハーヘアの一族。同牝系にはディープインパクト、ブラックタイドがいる。ディープインパクトは引退レースの有馬記念を圧勝。ブラックタイド産駒には
キタサンブラック。こちらも引退レースの有馬記念で優勝。ではあるが、
レイデオロの場合は
レディブロンドの血を経由している点を考慮する必要がある。
同牝馬は、古馬になってス
プリント戦で才能を開花させた馬。母ラドラーダも東京マイルがベスト条件。
レイデオロも直線が長く、高速マイル適性が問われる条件で高いパフォーマンスを発揮してきた。有馬記念は、高速マイル適性が問われる条件とはリンクしない。人気で買うにはリスク要因ではある。
父と母父の影響が大きいと考えるか、牝系の影響が大きいと考えるか。人気が予想される
レイデオロを買う際には、一考の余地がありそうだ。ここで取り上げた
レイデオロ以外にも
ジャパンC2着の
キセキ、障害GI馬の
オジュウチョウサンなど、今年も面白いメンバーが出走を予定している。発走は12月23日(日)15:25。
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