サートゥルナーリアがここでも圧倒的人気に応え無傷3連勝でGI制覇(撮影:下野雄規)
GIに昇格にて2年目を迎えたホープフルS。平成30年中央競馬の締めくくりは13頭で争われた。
単勝1.8倍、圧倒的な1番人気に推されたのはサートゥルナーリア。父ロードカナロア、母シーザリオという良血馬で、育成段階から絶賛されていた素質馬が、デビュー2連勝でここに駒を進めてきた。
2番人気はアドマイヤジャスタ。こちらもアドマイヤラクティの半弟という良血だ。札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sと重賞連勝中のニシノデイジーが3番人気で続く。
大外枠からコスモカレンドゥラが先頭に立ち、サートゥルナーリアは絶好のスタートから2番手をキープ。前半3ハロン37秒8、1000m通過が62秒5というゆったりとした流れの中、アドマイヤジャスタとサートゥルナーリアは絶好位を追走する。
直線に向いてアドマイヤジャスタが先頭に立つと、外からブレイキングドーンが追ってくる。サートゥルナーリアの前に壁ができる形になったが、僅かなスペースからあっという間に割って出ると、最後は流す余裕。アドマイヤジャスタに1馬身1/2の差をつけてゴールに飛び込んだ。3着には渋太く伸びたニシノデイジー。勝ち時計は2.01.6(良)。
初距離、初輸送、相手強化も何のその。空恐ろしささえ感じさせる勝ちっぷりに、M.デムーロ騎手も「来年が本当に楽しみ」と先を見据え、ノーザンファームの吉田勝己代表は「すごすぎる」と最大級の賛辞を送った。2019年のクラシックロードは、この馬を中心に展開していくことは間違いないだろう。
なお、この勝利で、2018年のノーザンファーム生産馬のGI勝利数は「16」となった。