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ノルマンディー

直線突き抜けビスカリアが7歳で重賞初勝利/TCK女王盃回顧(斎藤修)

2019年01月24日 18:00

コースを熟知した森泰斗騎手に導かれ優勝したビスカリア(撮影:高橋正和)

 地方初参戦の7歳馬ビスカリアが5馬身差の圧勝。重賞実績がない地元の条件馬マルカンセンサーが2着。ちょっと驚きの結果は、この日のコース特性を熟知した地元騎手の好騎乗が光った結果といえるだろう。加えて先行3頭には厳しいレースとなった。

 枠順の関係でクレイジーアクセルの逃げは予想されたとおりで、大外枠のアイアンテーラーが突いていって1000m通過が61秒5という息の入らない流れ。それを追いかけたエイシンセラードも行きたがるような感じで力んで走っているように見えた。結果、直線を向いても手応えがよかったクレイジーアクセルこそ5着に粘ったが、エイシンセラードは8着、アイアンテーラーは12着に沈んだ。

 普段は後方から直線勝負のビスカリアだが、前3頭とは離れた5番手を追走。この日は乾いた馬場で前残りだったため、森泰斗騎手は早めの競馬を意識していたかもしれない。とはいえ向正面では先頭から10馬身ほども離れた位置で、他の地方馬がやや速いペースについていけなかっただけで、ビスカリアにしてみれば定位置ともいえた。

 ビスカリアの勝因は、1000m過ぎで13秒台にラップが落ちたところでラチ沿いから位置取りを上げていったところ。「ラチ沿いが走りやすかった」(森騎手)という最内枠を最大限に生かし、余力を残したまま直線を向いて自慢の末脚がさく裂した。鞍上の好騎乗に加え、展開もはまった。前走こそ見せ場がなかったが、JBCレディスクラシックではメンバー中2番目の上りで、勝ったアンジュデジールからコンマ6秒差の6着、2走前の花園Sも4コーナーほとんど最後方から2着に入っていただけに、今回は有力馬の凡走があったにしてもこのくらいは走っておかしくない。

 驚かされたのが2着に入った大井のマルカンセンサーだ。秋の3歳オープン、スターバーストCで4着があったとはいえ、なにしろ前走はC1クラスで4着。道中、脚を溜めて直線勝負に賭け、ラチ沿いの走りやすいところを突いた的場文男騎手の作戦がぴったりはまった。というより、はまりすぎたと言ったほうがいいだろうか。

 断然人気のラビットランは3着。スタートダッシュがあまりよくなく、そのあとの行きっぷりも悪かった。ビスカリアよりもうしろの位置取りというのは、ちょっと想定外だった。それにしても直線を向いたところでは、2着のマルカンセンサーと同じような位置にいて、じわじわと伸びたのはこの馬の能力だろうが、走りやすい最内を通ったマルカンセンサーに対して、あまり伸びないラチから5頭分ほど離れたところを走ったという差はあったように思われる。

 レディスプレリュードで3着に好走し、今回も4着に入ったアルティマウェポンも、11番枠ながらスタート後の直線で内に導き、ラチ沿いにこだわっていたように見えた。やはりこの日の馬場状態と、通ったコースの差は大きかったといえそうだ。

 ワンミリオンスは馬体重が11kg減の461kgで、デビュー以来の最低体重。輸送の際に渋滞に巻き込まれ12時間ほどかかったそうで、その影響はあったようだ。

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