スプリンター寄りながらマイルもこなしたホウオウカトリーヌに注目(撮影:下野雄規)
桜花賞
トライアルとして3着までに優先出走権が与えられるが、距離も短いし回りも内回りとあって、本番との関連性はあまり高くない。しかし、牝馬限定戦としては数少ないGIIで、1着賞金も5200万円。短距離志向が強い馬にとっては、桜花賞よりもここが最大目標になるケースもある。もちろん、桜花賞の優先出走権獲得に意欲を燃やす馬も多数参戦して、毎年フルゲートの混戦になる。
1.ス
プリンターの素質が開花する
2016年の勝ち馬
ソルヴェイグは、その夏の函館スプリントSを制して、スプリンターズSでも3着。2014年の勝ち馬
ベルカントは、サ
マースプリントシリーズを2回制覇する名ス
プリンターに育ったし、2009年の勝ち馬
ワンカラットは古馬1200m重賞を3勝した。
2.クラシック血統は不振
ディープインパクト産駒は過去8頭が出走して[0-1-1-6]。過半数の5頭が3番人気以内に支持されていた。近年の勝ち馬の父を見ると、サクラバクシンオー、ファルブラヴ、タイキシャトル、アグネスデジタルと、クラシックには縁の薄い種牡馬が目立つ。
3.大型馬に要注目
2017年の勝ち馬
カラクレナイは478kg、2016年の勝ち馬
ソルヴェイグは460kg、2014年の勝ち馬
ベルカントは470kg、2013年の勝ち馬
メイショウマンボも470kg。それ以前も498kgの
フレンチカクタス、492kgの
ワンカラットと、
パワーに自信がある大型馬が力量を発揮しやすいレース。
ホウオウカトリーヌはフェアリーSで2着に入ったが、それ以前には黒松賞を勝ってカンナSで2着だから、適性はス
プリンター寄りと言えそうだ。それだけにマイルに対応できた前走は大きな自信になる。本番の前にまずここで結果を出したい。