日本馬3頭はいずれもGI馬だけに、どの馬が勝ってもおかしくない。一歩リードしているのは、使われた利のあるスワーヴリチャードか。【netkeiba.com】
ドバイシーマクラシックの目立った特徴は「展開」にある。過去、ほとんどの年がS〜Mペース。16年優勝ポストポンドは道中2番手の外、17年ジャックホブスが好位3番手からの抜け出し、昨年ホークビルは純粋な逃げ切り勝ち。
同じ12F戦の凱旋門賞が時に「ラビット」が出現して底力勝負になるのは対照的に、少頭数になりがちな当レースは器用さも不可欠で「内&前有利」になるケースが多い。ちなみに、14年優勝ジェンティルドンナは中団インを追走したが、外には出さず直線半ばまでインにこだわっていた。
今年も8頭と少頭数。前哨戦・ドバイシティゴールド(2着)で逃げ粘ったレーシングヒストリーぐらいしか先手候補も見当たらず、Sペースから「位置取り勝負」になる可能性は高い。欧州勢の強力馬不在で、とくにJRA発売では日本勢が人気の中心だろう。「本命決着」の公算は大きい。
あえて、穴馬を探せば、前述したレーシングヒストリーだろう。今年に入ってメイダンで4戦連続走っている強み。地の利はある。ただ、さすがに1着固定で買えるか? となると、勝ち味に遅い戦績から引っ掛かる。あくまでも2、3着の穴。現実に同馬を負かしているオールドペルシアンのほうが脚質は別として、狙いやすいのは事実。
対して、日本から挑む3頭の評価は甲乙つけがたい。過去10年、ドバイシーマクラシックで3着以内に入った日本調教馬は延べ6頭(1着1頭、2着3頭、3着2頭)。京都記念6着から優勝した14年ジェンディルドンナ(前年はジャパンC1着から直行で2着)を筆頭に、「年明けでレースを使っていた馬」が4頭いた。
このデータからいくと、中山記念(4着)を叩いているスワーヴリチャードが、有馬記念から直行のレイデオロ、シュヴァルグランより優位か? ただ、この3頭は2400mなら前にも行ける機動力があり、最終的な馬場状況(週中に雨が降った影響は?)も含めて白熱した勝負になりそうだ。
(文=小田哲也)
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