【桜花賞がGI初制覇】池添謙一騎手は2002年 大舞台に強い池添騎手“らしい”大金星

2019年04月04日 20:00

池添騎手はGI・13回目の参戦で手にした2002年の桜花賞

 今年からリステッド競走が新設され、出走ボーダーラインも1600万円とやや高めな一戦となった今年の桜花賞。そんななか前哨戦で好走して本番へ挑む馬たちとコンビを組むパートナーのなかには、悲願のJRA・GIタイトル獲得がかかる騎手も。そこで今週は今なお活躍する現役ジョッキーのなかで、GI初制覇を桜花賞で飾った騎手たちをご紹介していきます。

■混戦ムードの2002年 アローキャリーはキャリア12戦目での出走

 池添謙一騎手のデビューは1998年3月。GI初騎乗となった2000年の秋華賞(ヤマカツスズランで2着)から現在に至るまでで、JRA・GIを24勝、グランプリレースでは史上最多タイの7勝と無類の勝負強さを発揮し続けてきた。

 そんな池添騎手のGI初制覇はデビュー5年目、13回目でのGI挑戦だった。パートナーを組んだアローキャリーは前走アネモネS8着の人気薄、しかも桜花賞がテン乗りのなかで手にしたGI初タイトルは、いかにも大舞台に強い池添騎手らしさを感じさせる一戦となった。

 その年の上位人気馬は、岡部幸雄騎手が鞍上を務めたシャイニンルビーや後藤浩輝騎手のオースミコスモとなっていたが、トライアル戦で人気薄が立て続けに勝利しており、単勝オッズ的にも混戦ムードの一戦に。

 15番枠からゲートを切ったアローキャリーと池添騎手は、これまで逃げを打っていた戦法を変え番手の競馬に。前に馬がいる状況でもしっかりと折り合い、2列目のポケットに入る絶好の位置につけた。レースは平均ペースで進みそのまま直線へ。

 先に抜け出したM.デムーロ騎手のヘルスウォールを200mあたりで捉えて先頭に立つと、後続から1番人気のシャイニンルビーらが追い込んでくるが、セーフティーリードを保ちそのままゴール。

 レース後、勝利の余韻に浸るかのように、ガッツポーズを見せ喜びを爆発させた池添騎手。伏兵をテン乗りで持ってきた勝負強さだけでなく、これまでの逃げから戦法を変え、そつのないレース運びでものにした初勝利であった。

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