オークスと同じ競馬場で行われる芝2000mのトライアル競走で2着以内に優先出走権が与えられる。ただし、ここをステップにオークスへ挑んだ馬は過去10年で44頭いて、1勝2着4回3着4回。勝ったのは10年のサンテミリオンのみ。オークス本番を勝ちきるには、ギリギリで出走権を得るのではなく、余裕をもって挑む必要がありそうだ。ここに挑むステップレースはバラバラだが、牝馬競走らしく過去10年で前走1着馬が7勝。2戦1勝、3ヶ月半の休み明けで挑んだサングレアル以外の勝ち馬は前走3着以内というのが印象的だ。
初の長距離輸送、左回りというのは気になるが、1戦毎に力をつけている◎フェアリーポルカに注目。おばにトゥザヴィクトリーがいる良血馬で7番人気のデビュー戦快勝後、若駒Sはヴェロックスから4馬身弱差の3着。前走の君子蘭賞は同じ日に行われた毎日杯を上回る時計で2勝目をあげた。今後を占う意味でもレースぶりに注目したい。
東京競馬場で新馬戦を勝ったのちに、牡馬相手の若竹賞で出走メンバー中最速の上がりタイムを繰り出した○フォークテイルもオークスの出走権を狙っている。おじにインティライミ(ダービー2着)、サンバレンティン(七夕賞、福島記念)がいる血統で、ややエンジンのかかりが遅いタイプ。牝馬同士ならば距離延長も大きなマイナスにはならないと判断した。
オルフェーヴル産駒の大型馬▲セラピアにも注目。経験馬相手のデビュー戦で素質の違いを見せる走りを見せてくれた。キャリア1戦の重賞挑戦は楽ではないが、母は米国チャンピオンサイアー産駒の米国GI勝ち馬。常識を覆す走りを期待したい。
前走で復調のきっかけをつかんだ△ウィクトーリア、休み明け3戦目でさらに前進が見込める△エアジーン、デビュー2戦目のシンザン記念4着△パッシングスルー、東京競馬場の2000mコースに良績のある△エトワールなど手広く押さえておきたい。