27日に東京競馬場で行われる青葉賞(3歳・GII・芝2400m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる10回の馬券絡みがディープインパクト。次点で5回のゼンノロブロイ、3回のハーツクライと続く。
ディープインパクト産駒は27頭が出走して「3-2-5-17」複勝率37.0%、複勝回収率108%となっている。人気を集めがちな種牡馬であることを踏まえると、複勝ベタ買いでもプラス収支というのは興味深い傾向だ。
また、ディープインパクト産駒で連対した馬の共通点を探ると、母系にアイルランド血統を抱えている馬ばかり。今年であれば母父Danehill Dancer(IRE)のサトノラディウス、母カンビーナ(IRE)のトーセンカンビーナあたりに注目したい。
ゼンノロブロイ産駒は出走予定がないものの、今年は母父ゼンノロブロイとしてタイセイモナークとディバインフォースが出走を予定している。前者は近親にアドミラブル(17年青葉賞)やフサイチコンコルド(96年東京優駿)がいるバレークイーン牝系なので、東京芝2400mで行われる青葉賞では侮れない存在となるのではないか。ちなみにバレークイーンもアイルランド生産馬だ。
ハーツクライ産駒は10頭が出走して「2-0-1-7」複勝率30.0%、複勝回収率91%という成績で、18年ゴーフォザサミット、11年ウインバリアシオン、共に6番人気で勝利しており、人気薄でも警戒する必要があるだろう。
今年はセントウルが出走を予定しているが、上記2頭と比べると実績面では強調できないかもしれない。ただし、母系にStorm Birdを内包している血統的な共通点があることは覚えておきたい。