かつては2000mのダービー
トライアルとして親しまれていた「NHK杯」が1996年から1600m戦へと条件変更され3歳マイル王決定戦的な意味合いを持つようになった。
過去10年で1〜3番人気は7勝2着4回3着2回。1番人気に限れば5勝しているものの、2着3着はゼロという極端な結果になっている。
ステップレース別では、やはりニュージーランドトロフィー組が5勝と最も多いが、桜花賞組も2勝。16年の
メジャーエンブレム、17年
アエロリットともに桜花賞では馬券圏内から外れながらも、このレースで巻き返している。さすがGI競走だけあって過去10年間の連対馬はすべて、前走か前々走で重賞競走を経験している馬だった。
◎
アドマイヤマーズは昨年の最優秀2歳牡馬で、マイル戦は4戦4勝。朝日杯フューチュリティSでは人気の
グランアレグリアを自ら捕まえに行って、突き放した内容は出色。マイラーとしての資質の高さを示すものだった。父ダイワメジャーはマイルGI・3勝馬で、母ヴィアメディチもフランスの芝1600m重賞勝ち馬。血統的にもマイル適性が高い。
桜花賞で完璧な強さと速さを示した◯
グランアレグリアも強い。休み明けを1度使われたことで上積みも見込めるものの、桜花賞でもやや気負いが見えた。今度は
アドマイヤマーズに被せられない位置で競馬を進めるだろうが、圧倒的な人気が予想されるだけに一抹の不安も残る。
3番手以下は混戦だが、まだ底を見せていない▲
ヴァルディゼールに一票を投じたい。
ロードカナロア産駒で、母系は
アーモンドアイと同じ
セックスアピール系。前走のアーリン
トンカップは不利の連続で能力を出し切れていない。持ち時計の点で一抹の不安も残るが、新馬、シンザン記念を連勝した能力は出色だ。
ほかではきさらぎ賞を勝ちながらも、当初からここ1本に目標を絞っていた△
ダノンチェイサー、前走は初めての芝実戦にも関わらずに最後の直線で1度は先頭に立って見せ場を作った△
グルーヴィット、追い込み鋭い△
カテドラル。穴なら先行馬有利の展開となったニュージーランドトロフィーで目立つ末脚を繰り出した△
ヴィッテルスバッハか。