5月中旬に行われるオープン特別として歴史を積み重ね、過去の勝ち馬にはロードカナロアも名を連ねているレース。昨年から重賞競走へと格上げ(今年が第2回となる)されるとともにダービー前日へと移設。3歳馬限定で行われる唯一の芝1200m重賞競走となった。
レースの性格は大きく変わっていないので京都芝1200mで行われてきた過去9年で傾向を探る。1〜3番人気は4勝2着3回。1番人気は2勝2着1回と波乱傾向だ。その要因はスプリント路線が確立されておらず、異なる距離から参戦してくる馬が多いことが挙げられる。
ここに挑むステップレースでもっとも多かったのは橘ステークス組で、過去9年間で5勝。他に14年優勝馬リアルヴィーナスや10年2着馬カレンチャンのようにフィリーズレヴュー組や、15年優勝馬ジャストドゥイングのようにニュージーランドトロフィー組も健闘しているように、重賞に格上げされるだけあってオープン馬の活躍が目立つ。逆に500万円以下を勝ち上がってすぐにこのレースに勝利したのはロードカナロアとナックビーナス。重賞級の力がなければできないということだろう。
デビュー以来、1度も掲示板を外したことがない◎ディープダイバーを狙う。今回が12戦目となるが、キャリアを積みながら末脚に磨きがかけられ、近2走の上がり3ハロンは出走メンバー中、最速タイムを記録した。今回は初めて背負う57キロが課題になりそうだが、他馬との比較から大きなマイナスとは考えにくい。1200m戦を経験していることもアドバンテージになりそうだ。
相手には4連勝中の◯ディアンドル。桜花賞路線には向かわずにデビューからの5戦はすべて1200m戦で4勝2着1回とほぼパーフェクト。しかも、すべて1馬身以上の差をつける快勝劇だった。今回は約3ヵ月ぶりの実戦となるが、休み明けでも能力を出せることはクリスマスSで実証済み。先行力を活かせる競馬になれば逆転候補の1番手だ。
狙って面白いのは▲メイショウケイメイか。京都競馬場の短距離レースは2戦2勝で、芝1200m戦も2戦2勝。桜花賞はハナを奪おうかというダッシュ力を見せたが、最後失速したのは距離ではないか。紅梅Sのように控える競馬もできる。
桜花賞では不利があったもののダリア賞に勝っている△アウィルアウェイ、サウジアラビアRC2着の△ドゴール、出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬△アスターペガサスの巻き返しにも期待したいし、スプリント戦なら△エイティーンガールのスピードも侮れない。