9月の阪神ジャンプS、10月の東京ハイジャンプからの流れを汲む障害の別定重賞で、ここから暮れの中山大障害へと挑む馬もいない事はないが、ややローテーションがきつくなるので年明けのオープン特別へと進む馬が多い。舞台となる京都競馬場3170mの障害コースは通称「3段跳び」といわれる独特のバンケット障害(高低差0.8m、長さ15.9m)含む15の障害が待ち受ける難コース。最終障害がゴール前200m付近に設置されているため、先行力は不可欠だ。
◎
レッドバロッサは京都ハイジャンプ2番人気2着。JRA3勝クラスからの転向初戦を快勝し、入障3戦目にオープンを勝つのだから、障害馬としての資質は十分。前走の京都ハイジャンプは、早めに先頭にたち、逃げ込みを図ったが、逆に目標とされてしまった。勝ち馬には離されたものの3着馬には5馬身差。メンバー中唯一の重賞連対馬で、京都競馬場の大障害コースも経験済み。別定重量戦ならば、その実績を信頼したい。
〇
ディナースタは障害オープン2勝馬。この馬はJRAオープン級からの入障だったが、転向初戦を快勝するくらいだからジャンパーとしての資質は高い。京都競馬場の障害コースは2戦2勝。平地時代に3勝クラス特別競走を勝ったのも京都コースだった。まだ障害馬としてのキャリアは浅いものの[3-2-0-0]ならば底を見せていないと表現すべきかもしれない。
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ナリノモンターニュは阪神ジャンプS3着。平地3勝クラスからの転向で、今回が入障16戦目というベテランジャンパーだ。キャリアを積みながら力を付けて、前走は前2頭からは離されたものの3頭による3着争いを制し、障害重賞挑戦4回目にして初の入着を果たしている。京都コースは[1-2-0-0]。大障害コースの経験はないが、得意なコースで一角崩しを狙う。
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ジーククローネは阪神ジャンプS5着。とはいえ3着馬とは0.1秒差。今回が入障6戦目と浅いキャリアからも、まだ伸びしろがありそうで注目。
それから、ハードル転向4戦目での初勝利から3戦連続オープンで2着を続け、前走の新潟ジャンプSで強いメンバー相手に4着と健闘した△
ローディアマントのレースぶりにも注目だ。