【平成G1波乱プレーバック】平成22年安田記念 ショウワモダン

2019年05月28日 19:22

 混戦を抜け出したショウワモダン(中央)=2010年6月6日

 「平成22年安田記念 ショウワモダン

 数多くの名勝負が生まれた平成のG1。その中でも過去に波乱に終わったレースを振り返る。

 8番人気の伏兵が混戦を制した。ショウワモダンがG1初挑戦にして初制覇。1番人気のリーチザクラウンが直線で失速するのを横に見ながら、馬群の外から力強く伸びると、迫る6番人気のスーパーホーネットを半馬身差しのいだ。

 デビューから39戦目での快挙。杉浦師は「レース前から勝てる手応えはあったよね」と当時を振り返る。2走前のダービー卿CTで重賞初制覇を飾り、続くメイSと連勝。「あの時は充実期に入っていた。いいところで大舞台を迎えられた」と、勢いに乗って挑んだ一戦だった。

 当時6歳。年齢を考えても、この機会を逃してはならない。レースでは通常のものよりグリップ力を高める効果のあるトゥアウター蹄鉄を着用。競馬場でイレ込むところがあったので、場内にある馬房の環境も変えた。「事前にできることは全てやったね」。打つべき手は打った。

 「全てがうまくいく時なんてこんなもんだよ」と師は遠くを見つめながら淡々と語るが、陣営の絶え間ない努力が実を結んだ大きな勲章だった。

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