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【勝負の分かれ目 安田記念】コンビ6戦目の試行錯誤が生きたビッグタイトル獲得

2019年06月02日 18:45

福永騎手とインディチャンプのコンビの試行錯誤がついに実を結んだ(撮影:下野雄規)

 先週のダービー同様、スタートが勝敗に大きく響く結果となった。

 大外16番枠から出た武豊のロジクライがゲートを出て2、3完歩目から内に斜行。15番ダノンプレミアム、14番アーモンドアイ、13番ペルシアンナイト、12番ロードクエストの進路を妨害した。

「スタートはまっすぐ出たのですが、物見して内によれてしまいました3、4頭に迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」と武。

 アーモンドアイのルメールはこう話す。

「スタートで5馬身ぐらいのロスがあった。しょうがないですね。GIのマイル戦でスタートは大事。道中は冷静に走ってくれた」

 行き場をなくして後退したペルシアンナイトのミルコ・デムーロは腰を落とすほどの不利を被った。温厚な彼が珍しく、レース後は「スタートはよかったんだけど…」と憮然とした表情だった。

 外のほうでこうしたアクシデントが発生するなか、内の2番枠から出たアエロリットがハナを切った。

 福永祐一のインディチャンプは、パドックで音無秀孝調教師にこう伝えていた。

「3列目のインを取って、直線で馬群を割っていきます」

 福永が狙っていたとおり、インディチャンプは3番手の内のポジションを取った。途中で他馬を先に行かせ、番手はやや下がったが、好位で折り合いをつけている。

「一番気をつけていたのはスタートです。今日もゲートのなかで、遅れてもおかしくない体勢になっていました。ゲートを出て、ポジションを取りに行った先でもリラックスして走ってくれた。前走も、取りに行きましたからね」

 そのときは折り合わなかったのだが、出して行く走りをさせたことが、本番のここで生きた。

 直線に入ったときには、先頭との差は5、6馬身あったが、福永は落ち着いていた。

 ロードクエストモズアスコットの間から鋭く末脚を伸ばす。

「この馬は一頭になると遊ぶところがあるんだけど、前のちょうどいいところにアエロリットがいた。自分でも驚くほど冷静に乗れました。9レース(2勝クラス。コーカスで2着)より冷静でした(笑)」

 そう話す福永のインディチャンプがクビ差でアエロリットをとらえ、先頭でゴールを駆け抜けた。

 外から猛然と追い込んできたアーモンドアイは、2着のアエロリットからハナ差の3着だった。

 昨年6月の条件戦からつづけてコンビを組み、これが6戦目だった福永とインディチャンプの試行錯誤が実を結んだ一戦であった。

 (文:島田明宏)

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