春のGIシーズンを締めくくるサマー
グランプリ・宝塚記念。少頭数ながらもGI馬6頭が参戦し、今年上半期の集大成と呼ぶにふさわしい好レースが繰り広げられそうだ。そんなハイレベルな一戦について、3万人以上が参加するnetkeibaの予想大会「俺プロ」で好成績を残し、「ウマい馬券」で公認プロ予想家として活躍する仲真司氏はどのように見ているのだろうか。氏の見解をうかがった。
【軸として最適なのは安定感抜群の
リスグラシュー】 
 今年の宝塚記念は逃げを主張しそうな馬が見当たらず、
キセキの単騎逃げが見込めます。大阪杯のように穏やかなペースで、後方一気の馬には厳しい展開となりそうです。
 そうした展開を考えると、今回、注目馬として取り上げたいのは
リスグラシューです。古馬になってから精神面での成長が見られ、走りが安定してきたのはいうまでもなく、2200mという距離もエリザベス女王杯で勝利しており、問題ありません。
 そのエリザベス女王杯はスローペースで前残りのなか、中段よりやや後ろから差し切った強い内容。また阪神コースは6戦して、すべて3着以内と相性も抜群です。海外帰りが唯一の懸念点ですが、金鯱賞で2着と結果を出しているので、さほど心配する必要はないでしょう。
 一方、人気馬に目を向けると、強く推せない馬も散見されます。そのうちの1頭が
エタリオウです。これまで後方一気で良績を残している本馬にとって、今回は展開が向かなさそうな印象。
 とはいえ、スローペースで2番手を追走し、直線で伸びを欠いた日経賞の内容を見る限り、先行策がいいとも思えません。持ち味を生かすにはやはり後方待機が良さそうで、スローペースになりそうな今回は苦戦は免れないとみています。
 もう1頭が
キセキ。一見して単騎逃げが見込め、展開こそ向きそうですが、これまでのレースを見ても阪神、中山コースのような右回りで急坂のあるコースより、広い東京コースのほうが得意そうな印象を受けます。
 前走の大阪杯は、前日の未勝利戦よりも遅い1000m通過61秒3の超スローペースを2番手で追走し、直線では馬場状態の良い外に出したにもかかわらず、伸びを欠き2着。大阪杯の完璧な騎乗で勝てないとなると、今回も勝ち切るまでは難しそうですが、買い目、印は最終追い切りを見て判断する予定です。
(文=仲真司)
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