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【勝負の分かれ目 ラジオNIKKEI賞】枠と馬場を味方にレースを支配。田辺騎手が故郷で5年ぶりの重賞制覇

2019年06月30日 19:17

ブレイキングドーンは重賞初制覇、田辺騎手は5年ぶりの福島での重賞勝利だった(撮影:下野雄規)

 降りつづく雨が福島芝コースを不良のコンディションにしていた。開幕週とはいえ、レースを重ねるにつれ、4コーナーや直線では、内のほうが傷みはじめているように見えた。

 第67回ラジオNIKKEI賞のゲートが開いた。ちょうど1年前に福島のこのコースで未勝利を勝ったダディーズマインドがハナを切った。

 2番人気のディキシーナイトブレイブメジャー、内の2番枠から出たマイネルサーパスらがつづく。

 田辺裕信のブレイキングドーンは中団より後ろの外につけている。

「1800mでどのくらい追走できるか心配だったのですが、自分から動けるポジションに構えることができました」と田辺。

 1000m通過は1分1秒0。

 3コーナーに入るあたりから、ブレイキングドーンが外を回って前との差を詰める。最後方に控えていた武豊のゴータイミングも3、4馬身後ろから同じように外から進出してくる。

 ブレイキングドーンが内の馬たちをマクるようにして直線へ。ラスト200m地点で田辺の右ステッキが入った。

 ブレイキングドーンは力強く末脚を伸ばすが、内埒沿いを走るダディーズマインドをはじめ、内の馬たちも簡単には下がらない。なかでも、終始好位置につけていたマイネルサーパスの伸び脚がいい。

 馬場の真ん中を伸びるブレイキングドーンが先頭に立った。内のマイネルサーパスもしぶとく食い下がったが、ブレイキングドーンが先頭でゴールを駆け抜けた。

 3/4馬身差の2着がマイネルサーパス、そこから1馬身1/4遅れた3着がゴータイミングだった。

「GIホースと走っていた馬ですから、レベルは高いと思っていました。レース前から自信を持って乗ることができました」

 テン乗りで、同馬に初めての重賞タイトルをプレゼントした田辺はそう言った。14番という外枠と、馬場状態を味方につけながら、中盤以降は、レース全体を支配しての勝利だった。

 福島出身の彼にとって、これが、2014年の七夕賞以来5年ぶりの地元福島での重賞制覇となった。

 かつては「残念ダービー」と呼ばれたが、昨年の2着馬フィエールマンは菊花賞、天皇賞・春とGIを2勝し、2009年の3着馬ストロングリターンは安田記念、2007年の2着馬スクリーンヒーローはジャパンカップ、2006年の2着馬ソングオブウインドは菊花賞を勝つなど、今やラジオNIKKEI賞は「出世レース」になっている。

 2、3着馬ばかり出世しているのは不思議だが、ともかく、ブレイキングドーンをはじめとする上位入着馬の今後も楽しみだ。

(文:島田明宏)

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