【門別競馬情報】スーパーステションが地元で「王者健在」を示せるか、星雲賞/地方競馬情報

2019年07月17日 18:00

地元門別で圧倒的強さを誇るスーパーステション、星雲賞連覇なるか(撮影:高橋正和)

 今年で16回目となる星雲賞H3(JBC協会協賛「アドマイヤムーン賞」)は、2004年に旭川競馬場1600mを舞台とする古馬H2重賞として創設され、2009年からの門別グランシャリオナイター集約化に伴って距離設定が「2000m(※外回り)」へと変更されたが、2015年に内回りコースが新設されたのを機に「内回り1600m」へと再変更。格付けも見直されH3重賞となった。

 そうした変遷を辿ってきた星雲賞H3だが、歴代優勝馬の名を紐解くと実に豪華な顔ぶれだ。

 第1回優勝馬ビックネイチャーは前年、3歳デビューで王冠賞H2&北海優駿H1の二冠を制し、一気に道営記念H1まで駆け上がった名馬であり、以降も第3回ジンクライシス(道営記念H1他)、第8回&9回クラキンコ(牝馬で初の3歳三冠馬)、第12回グランプリブラッド(道営記念H1ほか)、第13回&14回は今夜2年ぶり3度目の制覇めざすオヤコダカ(王冠賞H2など3歳二冠ほか重賞11勝)。そして昨年15回が、今夜も圧倒的1番人気に推されるであろうスーパーステション(門別では重賞8連勝中、「出走機会」では3歳7月の王冠賞H2から同9連勝中)である。

 内回り1600mへのコース変更以降、その優勝馬の水準はむしろ向上していると感じられ、シーズン最終競走として行われる大一番「道営記念H1」へとつながる今後の古馬戦線を占う上で「絶対に見逃せない」のが、この星雲賞H3だ。

 その焦点は何といっても、前走大井への遠征で挑んだ「帝王賞JpnI」で久しぶりの完敗を喫してしまった王者スーパーステションが出走へと舵を切ったことだろう。14日の坂路最終追いでは3F=37秒2-23秒7-11秒8をマーク、ラストまで加速し続けた追い切り内容から状態面の下降等はうかがえないし、角川秀樹師も「(前走のショック等が)残っていると感じるのなら使いません!」と力強い。今春コスモバルク記念H3、赤レンガ記念H3を連覇した当時より斤量が1キロ増えて58キロを背負う一戦とはなるが、それでも、地元コースで「王者健在」の走りを見せ「門別での重賞出走機会10連勝」を達成してくれる可能性が高いとみる。

 とはいえ、ライバル勢も簡単には引き下がれないところ。3年前、一昨年と続けて圧倒した「内回りの鬼」オヤコダカは今季初戦コスモバルク記念H3(外回り1800m)で9馬身離されたとはいえスーパーステションの2着に食い込み、前走A1下「ノヴェリスト・プレミアム」(同)では往時を彷彿させるダイナミックな走りで2017年9月旭岳賞H3(内回り1600m)以来となる久々の勝利も掴んでみせた。昨年ヒダカソウカップH2でジュエルクイーンの3連覇を阻み、夏に調子を上げるディナスティーアも、陣営はコース適性を重視。優勝賞金も高い翌18日の牝馬重賞「ノースクイーンカップH2」(外回り1800m)ではなく、敢えて強力牡馬勢相手のこちらに駒を進めてきた。

 これら3頭が人気サイドを形成しそうだが、伏兵陣も多士済々。常に王者スーパーステションに食い下がってきた歴戦の8歳牡馬ドラゴンエアルに昨年2着のモズオトコマエ、気を抜かずに走れる内回りが得意のストーンリバーに、スピードを活かしたいパイロスターやタイセイプライド等々、いずれも「全くの無視は禁物」と思える実力馬揃いだ。

 今夜20時40分、門別12レースで行われる第16回星雲賞H3。ゲートオープンが今から楽しみだ。

(ひだか応援隊)

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