近年では圧倒しているJRA勢からはベルテックスロードなどが出走(撮影:武田明彦)
今夜の門別グランシャリオナイター第8競走(発走18時20分)で、JRA3歳未勝利と北海道C1級(3歳馬)の条件交流戦「プレセペ特別/1200m外回り」が行われる。
星や星団の名が付されたこの条件交流戦は、JRA北海道シリーズ(函館・札幌競馬)の開催に合わせて編成され、近年は年間5〜7競走が施行されている。ちなみに、昨年は6競走(アルキバ特別/フェルカド特別/デネブ特別/リゲル特別/プレセペ特別/ヒヤデス特別)が行われ、すべてJRA3歳勢が勝利。晴れて未勝利を卒業した。
実は近年、この条件ではJRA3歳未勝利馬の優勢が強まってきており、7競走行われた2015年こそ地元門別勢が4勝3敗と勝ち越したのだが、翌2016年はJRA勢が5勝1敗と逆転。続く2年間は17年JRA勢5戦全勝、18年も前記の通りJRA勢6戦全勝で、2016年6月29日のフェルカド特別から昨年9月5日のヒヤデス特別までJRA未勝利馬がなんと16連勝を記録した。
しかし今季は、地元ホッカイドウ門別勢も健闘。初戦となった6月12日のアルキバ特別をビービーガナール(牡3・堂山芳則厩舎、ビービーガルダン)が逃げ切って地元馬の連敗を食い止めると、続く同26日のフェルカド特別もアルテンベルク(牡3・小野望厩舎、父レッドスパーダ)が2番手から競り合いを制してクビ差V。地元2連勝を決めてみせた。
その後の2戦、7月10日のデネブ特別はJRAノーチカルチャートが、同24日のリゲル特別は藤田菜七子騎手のコパノジョウオーがいずれも1番人気に応えて勝利。その流れで迎える今季5戦目のJRA3歳未勝利馬との条件交流が、今夜8Rのプレセペ特別だ。
上位人気に推されそうなのはJRA勢では7枠7番ベルテックスロード横山和生騎手56、4枠4番コスモリミックス丹内祐次騎手56、2枠2番ニシノビアンカ岩田康誠騎手54あたりか。迎え撃つ地元門別勢は、目下2連勝中の8枠9番アレグロ宮崎光行騎手54が筆頭格だろう。
「勝率」では近年、JRA勢が圧倒しているこの条件交流だが、ひとつ注意しておきたいのは地元門別勢も「馬券圏内」の2、3着にはそれなりに食い込んでおり、人気薄の激走も決して少なくないという点だ。今回は9頭立てだが、特に少頭数の際に人気薄の激走が見られる傾向もあるので、この先に向けても憶えておいていただければ幸いに思う。
(文=ひだか応援隊)